【大阪王道グルメ】老舗洋食店『明治軒』で新世界名物・串カツがのった不思議な「オムライス」を食べてきた

『明治軒』の名物は串カツがのった「オムライス」! 老舗ならではの味わいとは?

「オムライス串カツ3本セット」1070円
「オムライス串カツ3本セット」1070円

 しばらくして「オムライス」が運ばれてきました。オムライスには串カツが3本か5本、のせられます。今回は1番人気の3本セットを注文しました。それではいただきます。

 オムライスはコクがありつつ、ほんのりと酸味もあり、濃厚さと爽やかさが見事に両立しています。それでいて懐かしいという印象の一品。

 このオムライスは、一見すると中のケチャップライス部分に具材が見当たらないのですが、実は牛ミンチや玉ねぎなどの具材がすべてペースト状にして調理されています。

 独特の優しいなめらかな食感のごはんが、しっとりした食感の薄焼き玉子で巻かれていて、懐かしくも美味しいオムライスとなっています。

 そして付け合わせの串カツ。薄く叩いた牛もも肉に衣を付けて揚げており、特製のソースが掛かっています。

 大阪で串カツというと新世界の串カツをイメージしますが、それとは少し雰囲気が違っています。ビールとの相性にピッタリのガツンとした感じではなく、優しくて懐かしい味がなんとも言えぬ美味しさでした。

「鉄板ハンバーグ」はふわふわ食感で、王道の洋食屋の味

「鉄板ハンバーグ」1350円
「鉄板ハンバーグ」1350円

 そしてこちらが一緒に注文した「鉄板ハンバーグ」。豪快に音を立てて運ばれてきた鉄板は牛の形。洋食屋さんならではの食器に、テンションがちょっとアップ。熱々の鉄板では定番のデミグラスソースがジュージューと音を立てていて食欲が刺激されます。

 ハンバーグを一口サイズにカットしていただきます。ハンバーグはものすごくふんわりとした食感。最近ではワイルドな食感のハンバーグも多く見かけますが、その対極にあるような優しい口当たりです。甘みのあるデミグラスソースをたっぷり付けて食べると、白いご飯との相性もピッタリで、幸せな美味しさが口の中に広がります。

『明治軒』は長らくこの地域に愛されてきて、親子三代のファンも多く「これからもずっと続いていって欲しい」と思える、そんなお店でした。

 ちなみに、持ち帰りもやっているのですが、お店にお邪魔している間にも近くのオフィスのランチ用なのか、数人分のテイクアウト注文がたくさん入っていて人気の高さが伺えました。

 道頓堀からも近く、観光やショッピングを楽しむ人々が多く行き交う繁華街の心斎橋。その騒がしい街の一画にある心休まるお店なので、大阪旅行中にほっと一息つくのにもオススメのお店です。

(撮影・文◎けいたろう)

●DATA

明治軒

住:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-5-32
TEL:06-6271-6761
営:月・火・木・金11:00~15:20(L.O.15:20)、17:00~20:30(L.O.20:00)
  土・日・祝11:00~22:00(L.O.21:30)
休:水曜(水曜が祝日の場合は翌日)
http://www.meijiken.com/meijiken.html

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。