結局、餃子のタレは何が旨いのか? 酢コショウ餃子発祥の店『赤坂 みんみん』の「焼餃子」で検証してみた

しびれる旨さ! 餃子と酢コショウの最強タッグに感激!

「焼餃子」600円
「焼餃子」600円

 待ち侘びた末に現れたのが、お皿いっぱいに乗った圧巻の焼き餃子6個。一つひとつが大きく、香ばしい焼き色がついています。すると、「タレをお作りしてもいいですか?」と女性スタッフよりお声がけが……。どうやら酢とコショウを絶妙なバランスで作ってくれるようです。

 酢を入れた後に、コショウを約10振り。「こんなに入れるんですか?」と思わず聞いてしまいましたが、「はい、このバランスです」とのこと。途中から酢とコショウが混ざった香りが鼻をつき、パンチ力のある酢コショウのつけダレが出来上がりました。

 酢もコショウも特製やオリジナルではなく、普通のミツカン酢とGABAのコショウを使用。この両者が絶妙なバランスを醸し出すそうなのです。

 酢コショウをたっぷりつけて、ひと口。口の中で衝撃が走りました。鼻から抜ける酢とコショウのさわやかなコンビネーションが餃子と見事にマッチ! 餃子そのものの味を引き立てます。

 大将から「こんなにコショウを入れているのに全然辛くないんです」と聞いていましたが、本当に辛くない! と同時にこのバランスに圧倒されるばかり。

 皮は厚くて弾力があり、びっしり入った具から旨みたっぷりの肉汁がジュワッとあふれ出てきます。これは旨すぎる! これまで食べていた醤油ベースのタレをはるかに超える旨さです。

「醤油のタレだと餃子の味が消えるし、たくさん食べられないんですよね」と大将。餃子をたくさん食べて欲しいという思いから、2代目が発案したこの付けダレ。具にもしっかり味が付いているので、「うちの餃子は何もつけなくても美味しい」というのも納得です。