デカ盛りすぎる1kg超えの肉そばに悶絶!『池袋 壬生(なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。)』で「肉汁つけそば大(麺大盛)」を食べてきた

蕎麦もつけ汁も唯一無二の存在感! どハマり必須の「肉汁つけそば(大)・麺大盛」1161g

「肉汁つけそば(大)」900円+麺大盛100円。ラー油入りのつけ汁が蕎麦に合ってバシッと美味いって。もはや衝撃!
「肉汁つけそば(大)」900円+麺大盛100円。ラー油入りのつけ汁が蕎麦に合ってバシッと美味いって。もはや衝撃!

 待つこと数分、出てきたのは、そばの上に茹でキャベツ。そしてつけ汁は蕎麦の相手とは思えない濃厚そう、かつ、具がたっぷり! まずは計測です。蕎麦の方は直径18cmの器に高さ約8cm、重さは759g。つけ汁の方は直径15.5cmの器に402g(ともに器の重さは除く)。トータル1161g。

 計測を終えてまず一口! 甘くてスパイシー。何この美味しさ! 最初にラー油がバシッとやってきて、その後から出汁醤油の旨みや甘さがやってくる。今まで蕎麦では食べたことのないパンチ力を感じます。

 おそらくだけれど、蕎麦も一般的な蕎麦よりゴワッとしている。かみごたえのある蕎麦に力強いつけ汁。癖になる美味しさ! ラー油がしっかり入っているけれど辛さは突出せず、味に華やかな香りと深みを出しているようなバランスです。蕎麦だけれどいわゆる蕎麦じゃない。ここでしか味わえない唯一無二の味。あまりの旨さに食べるスピードがどんどん加速していきます。

つけ汁は醤油やラー油を軸に、薬味、香辛料、柑橘類がブレンドされた奥行きのある美味しさ
つけ汁は醤油やラー油を軸に、薬味、香辛料、柑橘類がブレンドされた奥行きのある美味しさ

「蕎麦は自社工場で毎日製麺したもので、茹で前で小200g、中250g、大350g。追加の麺大盛は茹で前100gですね。この肉汁そばは、自家製の黒くてワシッとした田舎蕎麦の“ストロングポイント”をストレートに表現するため、蕎麦の上に薬味を置かずにシンプルな構成を意識しました。逆につけ汁には何種類もの薬味と香辛料を入れて、複雑さによる奥行きのある味わいにしたんですよ」。と話すのは、広報の山本さん。

 つけ汁の中は、揚げ玉、豚肉、海苔、ナルト、ゴマ。「今まであまり豚肉は使ってこなかったのですが香辛料を使ったつけ汁との相性が抜群に良かったので今回は豚肉を使おうと決めました。創業以来、牛肉を使用した『肉そば』と鶏肉を使用した『鶏そば』の2商品がグランドメニューの看板商品でしたが、今回の『肉汁つけそば』は豚肉を使用していますので「第三の……」と付けたんですよ」。なるほど~。ポスターの謎、一つ解けた!

蕎麦にラー油も斬新だけれど、ナルトもここでしか見られない気がする。ことごとく、蕎麦の概念を打ち破ってくる(食楽web)
蕎麦にラー油も斬新だけれど、ナルトもここでしか見られない気がする。ことごとく、蕎麦の概念を打ち破ってくる(食楽web)

 蕎麦が“黒くてワシッとした田舎蕎麦”って。と言われてふと思い出した。ワシワシと言ったら多摩地区~埼玉エリアのご当地麺「武蔵野うどん」。武蔵野スタイルって、もしや武蔵野うどんスタイルってこと? 

「そうなんですよ。武蔵野うどんの食感と、ぼくらの田舎蕎麦の食感は共通するラインがあります。おそらく池袋の端っこからスタートして受け入れられたのは、埼玉の多様なうどんカルチャーのベースがあったからではないかと最近考え始めました。そこで武蔵野うどんを一度分解して、ひとつひとつ理解して、ぼくらの蕎麦として再構築したという事なんです。日本各地には様々なうどん文化、そば文化が存在します。その視点から再構築していく作業は、麺文化に対してのぼくらなりのリスペクトなんですよ」。なるほど~! リスペクトの気持ち、なんですね。

自社工場で毎日製麺している蕎麦。粉の配合などは非公開。つけ汁のパンチ力に負けない存在感
自社工場で毎日製麺している蕎麦。粉の配合などは非公開。つけ汁のパンチ力に負けない存在感

 そして、1kg超えの肉汁つけそば、完食するためのアドバイスを聞くと「味変アイテムがあるので、途中で味を変えつつ楽しんで食べるといいですよ」。卓上には天かす、油ニンニク、合わせラー油、そして生卵が置いてあり、いずれも追加料金なしでOK。卵無料って、なんて太っ腹な! 

 ということで、生卵をつけ汁に入れると、まろやか&コクアップ。天かすは入れるとザクザク感がプラスされます。「天かすの食感をより楽しむなら、麺の方に乗せて食べるのがおすすめですよ」。なるほど。油ニンニクはこれまでもすごかったパンチ力がさらに力強くなる気がする。蕎麦なのに、ラーメンみたいに楽しめるのも初体験です。天ぷらそばとかつゆにわさびとか、そんな固定概念をまたまたひっくり返してくれます。

 もちろん最後に蕎麦湯をもらって完食。1161gスタートで、天かすや卵、蕎麦湯までトータル1.2kgはいったと思いますが、お腹がはち切れそうなドスっと感は同じ1.2kgレベルのラーメンと比べるとやや軽め。美味いものをお腹いっぱい食べたぞ~っという達成感、爽快感の方が強いかも。

「リクエストでラー油抜きもできるので、お子様や辛いのが苦手な人は声をかけてくださいね」(マネージャーの小豆畑徹さん)
「リクエストでラー油抜きもできるので、お子様や辛いのが苦手な人は声をかけてくださいね」(マネージャーの小豆畑徹さん)

 多様な薬味と複雑な香辛料の組み合わせが見事なつけ汁に、武蔵野うどんリスペクト、ワシワシ蕎麦が完璧すぎる、『池袋 壬生』の「肉汁つけそば」。7月1日には「ごまだれ 豚しゃぶそば」(990円)が毎年恒例の夏限定メニューとして登場予定。そして、この夏には同じグループの兄弟店として、池袋に肉汁うどんのお店『肉汁うどん奥村』がオープンします。詳しい情報はウェブで確認を。

 ということで、うどん店がオープンしたら、蕎麦とうどんの2店をはしご決定! 『なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。』の食べた後の感想、答えとしては「すっごく美味いから」。むしろガンガンいれちゃってくださいっ! でした。

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

池袋 壬生(なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。)外観

店名:池袋 壬生(なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。)

住:東京都豊島区池袋2-73
TEL:03-6914-2880
営:11:00~16:00、17:30~21:30、日曜・連休の中日が日曜の場合は~21:00
休:なし
https://nomimono.co.jp