並んでも食べたい!老舗パン屋「ペリカン」直営の「ペリカンカフェ」の至極のトーストメニュー5選

並んでも食べたい!老舗パン屋「ペリカン」直営の「ペリカンカフェ」の至極のトーストメニュー5選
食楽web

 ご存知「パンのペリカン」は、浅草・田原町で昭和17年から続く老舗のパン屋。ペリカンといえば「ロールパン」「食パン」が有名で、パン好きの間でこの店を知らない人がいないほどの名店です。今も1日でロールパン4000個、食パン400本が売り切れるというのですから、その人気のほどが十分わかっていただけると思います。

 4代目主人の渡辺陸さんの著書『パンのペリカンのはなし』(二見書房)を読んでみると、「時代によってパンの届け方のスタイルを変えている」という話が出てきます。その新たな届け方のひとつとして、2017年8月末に直営カフェがオープンしました。その名も「ペリカンカフェ」。こちらは陸さんの母である渡辺馨さんが切り盛りしています。

 16種類のフードメニューのなかには、ペリカンの食パンを使ったトーストやサンドイッチがずらり。行列をしてでも食べたいイチオシメニューをご紹介したいと思います!

絶妙な甘じょっぱさがクセになる「小豆トースト」

 ペリカンカフェで使用されている食パンを使ったメニューは全部で12種類あります。生食のサンドイッチとトーストがあり、トーストは特注の炭火焼き台を使用しています。メーカーと一緒に試行錯誤を重ねる中で、“最適な炭火と焼き網の距離”を見つけて作ってもらったそう。

この台では1日中トーストが焼かれており、店内にパンの焼ける香ばしい香りが立ち込める。
この台では1日中トーストが焼かれており、店内にパンの焼ける香ばしい香りが立ち込める。

 格子状のおいしそうな焦げ目はもちろん、遠赤外線で焼き上げるから、表面はカリっと、中はふわっと仕上がるのがポイントです。

 そんなトーストメニューのなかで、「こんなの初めて!」と筆者が感じたのが「小豆トースト」。喫茶店などでもたまに見かけるシンプルなメニューですが、そんじょそこらの小豆トーストではありません…!

小豆トースト 480円
小豆トースト 480円

 食パンの厚みは約3cm。ペリカンで販売されている「角食1斤」サイズの食パンをカットしており、その厚みだけでも一気に“ご馳走感”が増します。

 さっそくひと口食べてみると、サクふわの食パンと甘さ控えめな粒あん、ホイップされたなめらかなバター、メープルシロップが絶妙に絡み合い、何とも言えない甘じょっぱさが楽しめます! この小豆は毎日お店で炊いているそうで、本当に甘さがちょうどいいんです。

粒あんの程よい甘さとホイップバターの塩気が、トーストのおいしさを引き立てる。
粒あんの程よい甘さとホイップバターの塩気が、トーストのおいしさを引き立てる。

 そして、なんといってもトースト自体にむぎゅっとした歯ごたえがあり、噛めば噛むほどに小麦の甘みが感じられます。トーストしてあることによる香ばしい風味も食欲をそそりますし、こんなに日本人の舌に合うと思える食パンを食べたのは初めてかもしれません。

 シンプルなトーストが楽しみたい人は、「炭焼きトースト」(単品320円/ドリンク付き540円)を食べてみてください。ペリカンカフェオリジナルの「ブレンドコーヒー」(単品430円)は、ペリカンのパンに合う軽さと酸味を意識してブレンドされており、トーストやサンドイッチと一緒に食べたときに主張しすぎません。コーヒーが苦手な人は、オリジナルの「ブレンドティー」(単品450円)を頼んでもいいでしょう。

ブレンドコーヒーは、東京・築地にある「ライブコーヒー」の焙煎豆を使用。すっきりした味わいが特徴だ。
ブレンドコーヒーは、東京・築地にある「ライブコーヒー」の焙煎豆を使用。すっきりした味わいが特徴だ。