上野アメ横随一の町中華!『珍々軒』で「湯麺」&「炒飯」の最強コンビを堪能してきた

丁寧かつ迅速に炒めて仕上がる「珍々軒」の湯麺

「湯麺」(税込750円)
「湯麺」(税込750円)

 オーダーから2分ほどでサーブされた「湯麺」。もやし、キャベツ、玉ねぎ、にら、にんじん、そして豚肉が乗り、ベースのスープと渾身一体となり、風味高い香りが漂ってきます。

シャキシャキ感が残った野菜がうますぎる!
シャキシャキ感が残った野菜がうますぎる!

 具の野菜類はいずれもシャキシャキ感が残っており食感が楽しいです。スタッフの方が丁寧かつ迅速に野菜を炒めてからスープと合わせているため、野菜の出汁も合わさり、優しいコクを生み出しています。また、『珍々軒』の麺類に共通するコシのある黄色い中華麺は、小麦の香りを感じさせてくれる麺であり、この優しくもインパクトのあるスープに負けていません。

コシのある麺との相性も抜群!
コシのある麺との相性も抜群!

 スルスルイケちゃうのが『珍々軒』の「湯麺」です。炒めものである以上、作る人により多少のブレが出るのはしょうがないと思いつつも、『珍々軒』の場合はいつもブレがなく、安定した美味しさをいただくことができます。

パラパラとしっとりの中間をいく、一粒一粒に味がまとった絶品炒飯

「炒飯」(税込700円)
「炒飯」(税込700円)

 続いていただくのが「炒飯」です。実は『珍々軒』、近年YouTubeで取り上げられ90万人以上の視聴があったため、特に注文が殺到しているのが「炒飯」とのことです。

『珍々軒』の炒飯はいわゆる「パラパラ」と「しっとり」の程よい風合いであり、入っている具材は卵、焼き豚、ネギのみ。極めてシンプルな具材ですが、その味は、適度に香ばしい一方、それを卵の甘味が優しく支えるような実に奥深い味。もちろん、お米の一粒一粒に均一に味が回っています。

拡大してもよくわかるほど、お米の一粒一粒に均一に味が回っています
拡大してもよくわかるほど、お米の一粒一粒に均一に味が回っています

 町中華の中には、独自の解釈で味付けをするお店もあり、特に「炒飯」は当たりハズレが多いように思います。しかし、『珍々軒』のそれは極めて優等生的であり、こちらもまたスタッフの方の「炒め」の技術が素晴らしいからなのだと改めて納得しました。

 副菜のきゅうりの浅漬け、生姜の風味がクセになるスープとの相性も抜群。安定した美味さを持つ「炒飯」の味を、さらに脇役が高めています。

『珍々軒』のスタッフの方!
『珍々軒』のスタッフの方!

『珍々軒』はその佇まいの渋さだけでなく、どのメニューをオーダーしても、安定した味をいただくことができます。特に炒め物は技術と愛を感じるような味わいのメニューばかりです。是非一度『珍々軒』で食べてみてください!

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:珍々軒

住:東京都台東区上野6-12-2
TEL:03-3832-3988
営:10:00~23:00、日曜~20:00
休:月曜