麺3玉で2kg超え! デカ盛りすぎる「トマトラーメン」を埼玉・白岡の『食彩市場 和楽』で食べてきた

濃厚なのにスッキリ!「トマトラーメン麺」3玉分+チーズ(2003g)

「トマトラーメン」850円+麺2玉300円+チーズ110円でトータル1260円。これ1杯でトマト何個分なんだろう?
「トマトラーメン」850円+麺2玉300円+チーズ110円でトータル1260円。これ1杯でトマト何個分なんだろう?

 目の前にやってきたのは鮮やかなオレンジ色のスープたっぷりのラーメン。早速計測です。直径25cm、高さ9.5cmの器に入ったラーメンは2003g(器の重さを除く)。麺は茹で前で1玉140g。茹で上がりが1.3倍になるとして3玉だと546g。おそらくですが、麺だけで550~600gはあると思われます。

「麺は自家製麺で細麺のストレートですね。麺はメニューによって、細麺、中太麺、太麺があるんですよ。スープは鶏ガラや豚ガラを軸に、フライパンで野菜を炒めて調合したもの。タレは塩ダレです」と話すのはオーナーの和賀正義さん。

スープだけではなく、トッピングとして生トマトも入っている。写真では分かりにくいけれどもやしも入っています(食楽web)
スープだけではなく、トッピングとして生トマトも入っている。写真では分かりにくいけれどもやしも入っています(食楽web)

「トマトラーメン」の具はひき肉、ネギの他に、もやし、生トマト、そして追加トッピングしたチーズが入っています。いざ食べてみると、トマトが確かにバシッとくるけれど、中華、ラーメンの美味しさを感じる優しい味わいです。見た目は派手なのに実は穏やか? みたいなギャップも感じます。そしてスープ、麺、具がとてもまとまっていてバランスがいい。ピザやパスタからアイデアを取り入れた、というのに思わず納得する味わいです。

鶏ガラや豚ガラのコクに、トマトのほのかな酸味でスッキリした味わいに。洋風だけど軸はラーメン。洋と中華のいいとこ取り
鶏ガラや豚ガラのコクに、トマトのほのかな酸味でスッキリした味わいに。洋風だけど軸はラーメン。洋と中華のいいとこ取り

 このトマトラーメンが生まれたきっかけは?「白岡はトマトの産地なんですよ。だから地産地消、トマト料理の開発ですね。ラーメンはどんな人でも美味しく食べられる料理。だからトマト嫌いの人でも食べられる、トマトラーメンを作ろうと思ったんです」。

 実はオーナーもトマトが苦手。しかしピザやパスタのトマトソースは美味しく食べられることから、ラーメンのスープにしたらイケる! と思い付いたとのこと。自分の苦手食材だからこそ、美味しく食べられるように工夫したんですね。

細麺はスープやもやしの持ち上げもいい。そして3玉分はやっぱりボリュームがすごい! 伸びる前に食べきりたい!
細麺はスープやもやしの持ち上げもいい。そして3玉分はやっぱりボリュームがすごい! 伸びる前に食べきりたい!

 透明なスープだったら、どれくらい食べたのか目安がつくけれど、透けないトマトスープの場合、麺を食べても食べても、中から麺が出てきます。もう半分ぐらい食べたかな? と思っていても、中にはまだたっぷり麺がある。改めて麺3玉の凄さを感じます。沈んだひき肉は目視では見つからない~。おそらく、スープの終盤にならないと再会できないかも。

 中盤以降になってくると、麺から溶け出した小麦効果でスープのとろみがアップしていきます。もちろん麺がスープを吸うのもあって、このままだとまぜそば状態になるのが怖い。食べるスピード、上げていかないと!

新ご当地ラーメン「シラオカ麺」。一杯で二度おいしいってどういう意味?

「シラオカ麺」850円。こちらは普通盛り。この独特な盛り付けの配置、インパクトある
「シラオカ麺」850円。こちらは普通盛り。この独特な盛り付けの配置、インパクトある

 もう少しで「トマトラーメン」完食、のタイミングで笑顔のオーナーがもう一杯ラーメンを持ってきたっ!「うちのもう一つのお勧めメニュー「シラオカ麺」です。市の町おこしをきっかけに生まれたメニューなんですよ」。

 油揚げの上になるとの細切り、そして離れたポイントに枝豆2粒。この盛り付けは?「あはは。実は顔になっているんですよ。海苔とわかめが髪、ワンタンと枝豆が目、玉子が鼻、油揚げとナルトが口になっているんです」なるほど! 言われてみたら確かに顔! 遊び心を感じます。

白いスープに映える油揚げが「二度おいしい」の理由だった。ちなみにこっちは平打ち麺、もちろん自家製
白いスープに映える油揚げが「二度おいしい」の理由だった。ちなみにこっちは平打ち麺、もちろん自家製

「麺は平打ちのストレート、茹で前で160gですね。麺にはオリーブオイルを混ぜ込んで、麺自体にスープが入らないようにコーティングしています。スープはトマトラーメン同様鶏ガラ、豚ガラに、濃厚白湯スープですね。具は時期により多少入れ替わりがありますが、今日は海苔、わかめ、ワンタン、枝豆、半熟卵、油揚げ、ナルトです」とオーナー。

 市の町おこしとは?「2年ほど前に、市がグルメロードで街を盛り上げようということになり、各店舗で白岡をイメージした料理を作ったんです。うちは白岡の「白」を意識したラーメンにして、このラーメンが生まれたんですよ」。なるほど。

 そして、メニューに書いてあった、1杯で2度おいしい、とは?「実は濃厚白湯ラーメンから味噌ラーメンに途中で変わります。不思議でしょ。店に食べにきていただければ分かりますよ」とにっこり。ヒントとして、油揚げに仕掛けがある、ということだけ書いておきます。

テーブル同士の間が広い店内。奥にはカウンター席もあり一人でも入りやすい
テーブル同士の間が広い店内。奥にはカウンター席もあり一人でも入りやすい

 実はこの店、コロナ前には街を代表してB級グルメのイベントに参加するなど、料理に関するアイデアや斬新なメニュー作りは得意中の得意。千葉県君津市と友好都市計画のジビエ担々麺「猪鹿超」など期間限定メニューも見逃せません。

 そういえば、メニューに載っていた謎メニュー「ラージャーンメン」って?「野菜たっぷりのタンメンに溶き卵、そしてピリ辛のラーメンですね」ということは、タンメン+サンラータンみたいな感じ? あと「白岡アゲアゲトマルーメン」は?「これは埼玉B級グルメにでた料理ですね。一言で言うならかた焼きそばのトマト味。白岡駅の駅チカでも時々販売しているんですよ」。

 ということで、次回は「ラージャーンメン」の謎を解明するか、それとも「白岡アゲアゲトマルーメン」のアゲアゲっぷりを確認するか。また近くに来たら、オーナーのアイデア溢れる料理に挑戦すること、決定です!

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

食彩市場 和楽外観

店名:食彩市場 和楽

住:埼玉県白岡市篠津1924-3
TEL:0480-92-8064
営:11:00~14:00、日曜~15:00
休:月曜