大阪・新世界の名物店『近江屋』の「串かつ」はサクサク食感じゃないのになぜ旨い?

いつもの「串かつ」と違う! ふわもこ食感!

串かつ 六串盛り合わせ 1180円 + 生ビール(大) 850円
串かつ 六串盛り合わせ 1180円 + 生ビール(大) 850円

 冒頭でも紹介しましたが、『近江屋』の「串かつ」はちょっと特殊なんです。一般的な串カツの衣はパン粉のサクサク食感ですが、こちらの衣はモコモコでちょっと可愛らしいフォルムとなっています。

 まずは、盛り合わせを注文してみましょう。

 そして串かつの相棒といえば、やっぱりビール。カウンターに座って串カツが揚がる様子を見ていると、生ビールと串かつが到着! どうですか? この安心感。これ以上ないくらいの最強タッグ。

「串かつの分厚い衣は油っぽいのかな?」と少し心配になりますが、とりあえずソースに漬けていただきましょう。もちろんソースは二度づけ禁止、思い切ってたっぷり漬けるのが美味しく食べるコツです。

 たっぷりとソースをまとった串かつ。モコモコの衣は外はカリッ、中はトロリ。フワッとした食感で、思いのほかあっさりとした印象でした。お店で一番スタンダードな串かつ「牛肉」は、ガッシリとしたお肉の食感が楽しめます。

串かつの盛り合わせ。左からたまご、豚肉、はも、いも(ジャガイモ)、串かつ(牛)、鳥から
串かつの盛り合わせ。左からたまご、豚肉、はも、いも(ジャガイモ)、串かつ(牛)、鳥から

 盛り合わせのラインナップには、先ほど紹介した牛肉の串や人気のたまごの他に、ホクホクとしたジャガイモ、トロトロの脂が美味しい豚バラ、小さな骨付きでジューシーな鳥からなどがあり、バラエティーに富んでいます。

 関西の人気食材であるハモは、肉厚でふっくら食感。単品では普段注文しない美味しい串に出会えるのも、盛り合わせの魅力ですね。

 ちなみに、フワモコな衣の正体は「山いも」。たこ焼きやお好み焼きの生地に使われるのが一般的ですが、串カツに使用するのは珍しく、生地をたっぷり付けて油でカラッと揚げることで、フワフワで美味しい串カツが誕生するのです。

 ソースは一般的な串カツソースに比べ、少しとろみがある甘辛タイプ。串カツにたっぷり漬けても不思議と塩辛くならず、ドプンと浸して食べるのが美味しく食べるコツです。

 新世界の串かつは二度付け禁止が常識ですが、各テーブルに置いてある無料のキャベツですくって串カツにかけるという裏技もあるので、ソースをもっとかけて食べたいと思ったら試してみて下さい。