東京農工大学の学生たちが生んだ「桑の葉茶アイス」が絶品すぎる!

「桑の葉茶」アイスを試食!

東京農工大学製「桑の茶葉」アイス
東京農工大学製「桑の葉茶」アイス

「桑の葉茶」アイスのカップを開けると、ムラのない薄緑色のアイスが詰まっています。スプーンですくうと、凍っているのに柔らかく持ち上がってくれます。キメは良い意味でザラッとした質感であり、この点も市販品とは違う、天然素材の良さを活かしたアイスであることがわかります。

 肝心の味は、いわゆる「抹茶アイス」に近いとは感じながらも、似て非なるもの。どことなく大豆の風味があり、「桑の葉茶」の程よい苦味と甘味が入り混じっています。大豆の「丸い風味」と、茶葉の「青っぽい風味」は、特に暑い夏場にはスキッといただけそうです。他では食べることができない特別なフレーバーだと思います。

学生たちの取り組みを“見える化”での商品が誕生!

「農工夢市場」で販売されているアイス3種
「農工夢市場」で販売されているアイス3種

 この個性的でフレッシュな東京農工大学のアイス、どのような背景で誕生したものでしょうか? 東京農工大学の担当者の方に聞きました。

 「大学での研究や学生の取り組みを大学外の多くの方に知って頂けるよう、親しみを持って楽しめる商品展開に転じたい……こういった思いで製品開発を行っています」

学生の研究で生まれた生乳を転じた乳酸菌飲料
キャンパス内で搾られた生乳を使用した乳酸菌飲料

 「その中で、キャンパス内の農場で生産された生乳をアイスクリームや乳酸菌飲料に加工したり、あるいは果樹園で生産されたフルーツをジャムに加工したりして販売させていただいています。また、大学ブランドとして安心できる製品を提供するよう努めています」(大学担当者)

さらに農工大ブランド焼酎も
さらに農工大ブランド焼酎も

 このうち今回食べた「桑の葉茶アイス」はどういった研究成果・素材によるものなのでしょうか?

「営利と農業の活性化を目指しての企業化実践の中で学生が開発した『桑の茶粉末』を使用したものです。もちろん、学内で生産した『桑』『生乳』を使っているものですが、特に本学の沿革(蚕業試験場が前身のひとつ)としても相応しくレギュラー化しました。

 当初は『人気商品を作ろう』として開発したわけではなかったのですが、結果的に非常に人気の高い商品になりました。『桑の葉』自体が、様々な効能を期待できる栄養成分を含んでいるそうです。ぜひ一度ご賞味ください」(大学担当者)

 大学の研究成果が生かされたアイス。通信販売などは行っておらず、東京農工大学内のアンテナショップ「農工夢市場」と「大学生協」のみでの販売です。現在、コロナ禍でアンテナショップは月曜・火曜・木曜のいずれも11時~14時の営業とのことですが(詳しくはホームページへ)、お近くにおいでの方はぜひ立ち寄って試食されてみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎松田義人)

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「東京農工大学」外観