これぞ究極のご褒美スイーツ! デカくて美味しい末広町の絶品「フルーツパフェ」とは?

20種のフルーツが華やか! 食べるのがもったいないほど美しい「フルーツパフェ」

「フルーツパフェ」(メニュー価格2300円、税込2530円、2021年7月現在)。思わず数えたくなるフルーツの種類! 豪華!
「フルーツパフェ」(メニュー価格2300円、税込2530円、2021年7月現在)。思わず数えたくなるフルーツの種類! 豪華!

 この日は待つこと約30分、目の前に出てきたのは、思わず「宝石箱やぁ~」とつぶやいてしまうほど、キラッキラ、そして彩り華やかな「フルーツパフェ」。高さ約21cm。食べる前に、思わず下の皿をくるくると回して、360度フルーツの山をうっとり眺めてしまいます。

「いつもは15種ぐらいなんですが、今日は20種ですね」と微笑みながら教えてくれるのは、店長の星野利江子さん。えええっ!? 20種も何が入っているの?

「果物の種類は季節により変わり、何種類になるのかは決まっていませんが、今日は、千葉のメロン、フロリダグレープフルーツ、ゴールデンパイン、パパイア、青森のりんご、オレンジ、バナナ、タイのマンゴー、甘夏、スイカ、台湾のライチ、ラズベリー、ブルーベリー、イチゴのスカイベリー、もも、ドラゴンフルーツ、アメリカンチェリー、キウイ、赤ぶどうのレッドグローブ、イチジクですね。あと下にカットフルーツがあります」すごい。もう驚きしかない!

スマホより高い約21cm。この高さまで全て形の異なるフルーツを積み上げるバランスもすごい!
スマホより高い約21cm。この高さまで全て形の異なるフルーツを積み上げるバランスもすごい!

 ちなみに下にあるカットフルーツは、バナナ、キウイ、パイナップル、スイカ、メロンなど。コーンフレークとかゼリーとかじゃない。下までみっちりフルーツ! おそらくですが、接着剤というか、積み上げるバランスを取るために、アイスや生クリームが入っているように思えます。

パフェの下の部分。カットフルーツ、アイス、生クリームの上に様々なカットフルーツが刺さっている状態
パフェの下の部分。カットフルーツ、アイス、生クリームの上に様々なカットフルーツが刺さっている状態

 そもそも、このフルーツパフェが生まれたきっかけは?「少しずつ、いろんな種類を食べてもらいたいと思って作っているんですよ。フルーツは旬の美味しいものをセレクトしています。旬を味わう、感じていただけると嬉しいですね」。

 一番下の部分のカットフルーツから切り始めるため、どうしても完成までに30分以上かかってしまうとのこと。「慌てて作ると崩れてしまうので、ある程度時間がかかってしまうんです」と済まなそうに話す店長。確かにこのボリューム、バランスをとりつつ積み上げるには、時間がかかっても仕方ない。むしろ、柔らかくてジューシーな果物たちが、高さ21cmで崩れないのって職人技だと思います!

キラッキラのイチゴに半透明のライチ、小さいけれど存在感のあるベリーたち。スマホの待ち受け、決定です
キラッキラのイチゴに半透明のライチ、小さいけれど存在感のあるベリーたち。スマホの待ち受け、決定です

 一般的なパフェって、クリームやアイスが主役だから、あの細長~いスプーンで食べ進めていく感じですが、このパフェの場合は最初から手づかみ。イチゴのヘタを持ってパクッ、スイカの皮を持ってパクパク、続いてメロンの皮を持ってと、パフェにあるまじき手づかみ連続。

 でも、スプーンで掘っていくパフェじゃない。突き刺したりしたらその力で落っこちそうで怖いし。そもそもライチって、スプーンでほじくって、じゃなく、皮を持ってプチっと口の中に入れるのが正解でしょ? ということで、器から飛び出た部分を食べ終わるまで、手で持ってパクパク。幸せすぎる~。

「必要な場合は小皿をお出しするので、一度小皿に取り分けて食べると手を汚さずに食べられますよ」と店長。いや、手が汚れていいです。だって、メロンも皮ギリギリまでかじりたくなるほど甘くてとろける美味しさだし、グレープフルーツもみずみずしくて、薄皮が気にならない。手持ちで味わうのが正解だと思う! どのフルーツも一番の食べ頃を計算してカット、盛り付けられているだけあって、一つ一つのポテンシャルが高すぎる。確かに3000円以上の価値を感じる。むしろお得だと思うこのパフェ。

「夏は北海道産のメロンが美味しいですよ。メロンパフェもお楽しみに!」(店長の星野利江子さん)
「夏は北海道産のメロンが美味しいですよ。メロンパフェもお楽しみに!」(店長の星野利江子さん)

 パフェの中にあるアイスは、マンゴー、イチゴ、ココナッツ、グレープフルーツのうち3種類を色合いや味のバランスを考えて入れているとのこと。ちなみにこの日は、マンゴー、イチゴ、ココナッツでした。

「うちは地元密着、家族経営のお店なので、気軽にフルーツを食べに来てもらいたいですね」と話す店長。神田市場が秋葉原にあった頃から果物を見てきた店長のお父さんとおじさんが、今でもその目利きを生かし、旬&高品質の果物を仕入れているそう。神田の青果市場が大田に移転したのは1990年。おそらく、40~50年近く果物を見てきた人たちが選んでいるから間違いなしってことですね。

「なので、旬のパフェを食べてもらいたいですね。美味しいものしかパフェにしていません。和梨や洋ナシ、宮崎のマンゴーなど、中には旬が短くて2週間だけしか出せないパフェもあるんですよ」。1年のうちたった2週間しか食べられないパフェ! それはこまめに通わないと出会えないかも。極上の美味しさだろうなぁ。

 ちなみに、専属のパティシエが作る、タルト生地にたっぷりのフルーツが盛られた「山盛りフルーツタルトセット」(1540円)もオススメだそう。5日以上前に予約すれば、1ホールをテイクアウトで購入することも可能です。

 新鮮さにこだわり、注文後に作るフレッシュジュースは8種770円~、パフェは1200円~。期間限定のパフェは公式サイトなどで紹介しています。平日午前中は割と空いていてオススメ、とのことなので、次回はモーニング? ブランチ目的で食べにいくこと、決定です!

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

フルーフ・デゥ・セゾン外観

店名:フルーフ・デゥ・セゾン

住:東京都千代田区外神田4-11-2
TEL:03-5296-1485
営:月・火・金曜10:00~18:00、土・日・祝日11:30~(L.O.17:30)※サマータイム営業期間。通常は平日~17:00、土日祝は同じ
休:水・木曜
※フルーツパフェで提供される果物の種類、数はシーズンにより変更があります。価格は2021年7月現在、変動する可能性があります