カラオケパブ兼ラーメン店!? 品川で話題の『麺LOUIS』に行ってきた!

なぜパブでラーメンを出しているのか?

店内は、暗めの照明で夜の雰囲気が漂う
店内は、暗めの照明で夜の雰囲気が漂う

 入店して気づくのは、やはり内装から醸し出される“夜のお店感”。ラーメン屋の雰囲気はまったくありません。

 店主の勝間田さんになぜパブでラーメンを? と尋ねると、
「もともと私がラーメン店を開業する前に働いていた店のママのお店なんです。営業していない昼間に何かできないかと思って、ラーメンを提供し始めたのがきっかけですね。最近はバーチャルレストランとか、間借りレストラン、二毛作が流行っているじゃないですか。それに挑戦しようと思ったわけです」とのこと。

カウンター上の棚には、キープされたお酒のボトルがずらりと並ぶ
カウンター上の棚には、キープされたお酒のボトルがずらりと並ぶ

 なるほど、パブ兼ラーメン店というのは、こういう事情だったんですね。納得です。では、気になるラーメンをいただいてみることにしましょう。

こだわりの鶏清湯ラーメンの味わいは?

「鶏清湯 醤油醤油らぁめん」900円。サイドメニューには、「白飯」100円、限定の「ねぎ明太ご飯」200円。トッピングは、「味玉子」100円、「チャーシュー」(低温調理豚肩ロース1枚100円、煮豚バラ1枚100円)など
「鶏清湯 醤油醤油らぁめん」900円。サイドメニューには、「白飯」100円、限定の「ねぎ明太ご飯」200円。トッピングは、「味玉子」100円、「チャーシュー」(低温調理豚肩ロース1枚100円、煮豚バラ1枚100円)など

 お店のメインメニューは、「鶏清湯 醤油らぁめん」と「鶏清湯 塩らぁめん」の2種類。店主・勝間田さんにオススメを聞いたところ、「まずは王道の醤油から食べてもらいたいです」とのことだったので、「鶏清湯 醤油」をオーダー。

 数分後、登場した「鶏清湯 醤油らぁめん」は、醤油の美しい茶色に、光沢のある油がキラキラと輝く、見た目からすでに旨そうな一杯。麺の上にはチャーシュー2枚、穂先メンマ、白髪ねぎ、青ネギが盛り付けられています。美味しそう!

醤油ベースのスープは滋味深い優しい味
醤油ベースのスープは滋味深い優しい味

 レンゲでスープを一口。飲み込む度に乾物の豊かな風味と動物系の甘みと旨みが喉に抜けていきます。非常にバランスの良い仕上がりです。

 聞けば、タレは小豆島の丸島醤油をベースに、昆布、イタヤガイ、鯖とカツオの厚削りなどの乾物系を組み合わせた醤油タレ。

 そこに加わるスープは、美桜鶏(みおうどり)の丸鶏をメインに胸肉、モミジ、鶏ガラなどで出汁をとった動物系と、昆布ダシに、カツオや鯖の煮干しなどの魚介系を合わせたWスープだそう。最後に鶏油に鯖、カツオ、イワシの魚粉で香りづけした香味油で仕上げられています。

 麺は「田中製麺」の細ストレート麺。歯切れがよくもちもちの麺は、適度な吸引力でスープを絡め取ります。また、低温調理した大ぶりな豚肩ロースのチャーシューと、煮豚バラチャーシューの2種類も食べ応え抜群。レモングラスと山椒を混ぜたスパイスが振り掛けられていて、とても爽やかです。

「鶏清湯 塩らぁめん」900円
「鶏清湯 塩らぁめん」900円

「鶏清湯 塩らぁめん」は、天草塩、ピンク岩塩、沖縄のシママースの3種を使った塩ダレをベースにWスープを合わせたこちらもクオリティの高い一杯。甘みのある角の立っていない優しい味で、鶏の旨さを極限まで引き出した、口に運ぶたびにもう一杯、もう一杯と気づけばレンゲと箸が止まらなくなるラーメンです。

「今提供しているラーメンはこれからも改良を重ねていくつもりです。いずれはミシュランが取れる店にしたいですね」と終始笑顔で対応してくれた勝間田さん。4月からは、クリーミーな味が楽しめる鶏白湯や、ニンニクの効いたスパイシーなまぜそばなどを期間限定メニューとして提供予定とのこと。

 品川のラーメン界に突如出現したパブ&ラーメンという異彩の『麺LOUIS』。開店以来口コミで徐々に知名度を上げ始めている注目店です。ぜひ一度ご賞味あれ。

●SHOP INFO

麺LOUIS外観

店名:麺LOUIS

住:東京都港区高輪3-25-23 品川横丁 2F
TEL:非公開
営:11:45~15:00、17:00~20:00、土日 11:45~16:00 ※夜はパブとして営業
休:なし