特注釜で焼く台湾胡椒餅の専門店『四ツ谷一餅堂』(新宿)でアツアツ胡椒餅を食べてきた!

特製のガスのタンドリーで焼くアツアツ胡椒餅

ナンのようにペタッと貼り付けて焼く胡椒餅
ナンのようにペタッと貼り付けて焼く胡椒餅

 胡椒餅で重要なのは焼き上げるタンドリー。日本ではタンドリーの流通はないので、特製のタンドリーを作ったそうです。浅古さんによると「焼きたての美味しさは格別。なのでこまめに焼いています。」とのこと。焼き上げるまでは約20分、できたてを味わってみます。

ごまをたっぷりとのせた焼き立ての「胡椒餅」450円
ごまをたっぷりとのせた焼き立ての「胡椒餅」450円

 1日200個売り上げるという胡椒餅。お客さんの3割は日本在中の台湾人なのだとか。本場の皆さんも認める胡椒餅、早くも熱い支持を受けているようです。

大きなお肉がゴロッと登場、フォフフォフしながら食べる旨さと言ったらもう!
大きなお肉がゴロッと登場、フォフフォフしながら食べる旨さと言ったらもう!

 さっそく中身を割ってみると、大きめにカットされた豚肉が登場。アツアツをいただくと、絶妙なスパイスと肉の旨みがたまらない美味しさ。胡椒がバリッと効いている感じではなく、とてもまろやかでやさしい味です。

 いわゆる台北の屋台で食べるジャンキーさは皆無。浅古さんに聞いてみると、「この胡椒餅は嘉義(カギ)で出会って、私が衝撃を受けた胡椒餅の味なんです。嘉義(カギ)のあるお店の胡椒餅は、肉汁が控えめでコクがある。これは日本人の口にも合うのではと思いまして。」とのこと。嘉義(カギ)とは台北から南へ約1時間半の中部にあり、日本との歴史も古く、2014年の台湾映画『KANO1931海の向こうの甲子園』の舞台にもなっている街。日本で胡椒餅を売るお店はたくさんあるけど、ほとんどが台北の油が多めの濃い味。でもこちらの胡椒餅は、ほどよく使ったスパイスが美味しくて、ほんのり上品な味わいなんです。