スパイスカレーの最高峰『レインボウスパイス』で絶品カレーを堪能してきた!

「特製カリープレート」の「ポークビンダルー」に悶絶

さっそくスタッフの方にオススメのカレーを聞く。

「1番人気は、中野ブロードウェイ限定 特製カリープレートです。カリー2種類とサラダ、サブジなどがワンプレートになっていて、カリーは4種類の中から選んでいただくのですが、実は本店でも滅多に食べられないポークビンダルーが常時選べることもあって、これを食べに本店ファンの方もわざわざ足を運んで下さるんですよ」

「中野ブロードウェイ限定 特製カリープレート」ミニドリンク付きで1400円
「中野ブロードウェイ限定 特製カリープレート」ミニドリンク付きで1400円

そんなお得な情報をゲットし、早速それを注文しようと思ったのだが、ちょっと待てよ。「ポークビンダルー」って何だ? ポーク=豚肉。あれ? インドの肉食といえば、鶏か羊。インドを二分する宗教、ヒンドゥー教は牛を神聖なものとして食べないし、イスラム教徒は豚肉を不浄なものとして食べない。そう習った気がする。

「ポークビンダルーは、南インドに近いゴア地方の料理です。この地域にはじつはカトリックの人が多く住んでいて、スパイスは南インド的な要素が強いものの、豚肉も食べる人も多くいて、こうしたオリジナリティの強い家庭料理がたくさんあるんです。この料理も豚バラ肉を特製のスパイスに漬け込み、ビネガーで柔らかく煮込んだ地域限定の名物料理なんですよ」

なるほど、これは絶対外せないことがわかった。酸味が特徴だと聞いたので、もう1つは、マイルドなイメージの「チキンバターマサラカリー」にした。

ライスを中心に右はポーク、左はチキンがゴロゴロ。両手に花、肉の取り巻きにほくそ笑みながら、右のポークにソースをたっぷり絡め、ガブリとひと口。肉はほろほろとほどけ、酸味が舌に広がり、鼻にも抜けていく。あまりに柔からな肉の味わいに悦楽至極。カレ―というよりは、これは肉のスパイス煮込みだ。

一方のチキンバターマサラは、多種多様な野菜と肉のエキスをスパイスで芸術的にまとめあげた“ザ・インドカレー”といった雰囲気。なめらかで、マイルドなソースが舌に馴染んで、そのまま消化吸収されていくような感覚。

そして2つの共演が見せ場だ。カリフォルニア米で両カレーを混ぜると、また違う味わいのカレーが誕生するのだ。なんというお得さ。肉の旨みが濃厚に出ているのに、あっさり、さっぱり、しつこくない。胃もたれしそうな感じが一切ない。なるほど、インド人が毎日カレーを飽きることなく食べるのは、なんといってもこのヘルシーさにあるのだと悟った。