赤坂の人気バーで最強に旨い! と噂の「燻肉飯」を食べてきた

“最強”という名にふさわしい「燻肉飯」の旨さの秘訣とは?

 早速、「燻肉飯(クンローハン)」を出していただきました。目の前で丼ぶりのフタを開けてもらうと、白い煙がふわっと立ち上がり、燻製香が鼻孔を刺激します。コレは調理の最後にバナーで炙り、瞬時に蓋をしているため。これにより、素材の一つ一つに燻製香が付き、味に一体感が出るんだそうです。まずはこの香りだけで、1杯飲めそうです。

 メインの豚肉はお箸で切れる柔らかさで、甘辛い味わいに五香粉と燻製の香りがアクセントとなっています。タレと豚の脂が染み込んだご飯との相性も抜群。油断するとこのまま完食してしまいそうですが、ちょっと待った!!

2度目の味変は温泉卵と下のご飯、隠されたいぶりがっことニンニクを混ぜて味わいます
2度目の味変は温泉卵と下のご飯、隠されたいぶりがっことニンニクを混ぜて味わいます

 実はこの「燻肉飯」、3度味変を楽しめるのです。まずは素直にそのまま味わいます。次に、温泉卵をぐちゃぐちゃに潰し、お肉とご飯に絡めていただきます。卵が絡まったご飯はまろやかな味わいかと思いきや、温泉卵の下には秋田の名産「いぶりがっこ」と刻みニンニクが隠されていて、お酒が欲しくなるパンチのある味わいに!

3度目の味変はスープを入れてひつまぶし風に
3度目の味変はスープを入れてひつまぶし風に

 最後の味変は、〆としてオリジナルの鳥出汁スープを入れ、ひつまぶしのようにしていただきます。そのままでも美味しいのに、お酒を楽しみながら3度も楽しめる、なんとも贅沢な「燻肉飯」でした。

「燻肉飯」に負けない絶品カクテルはコレ!

「アロマティックグレープフルーツサワー」1540円(税別)
「アロマティックグレープフルーツサワー」1540円(税込)

「燻肉飯」の味わいにも負けない「カクテル」として作ってくれたのがこちら。華やかな香りとすっきりとした味わいが特徴の芋焼酎「ダイヤメ」をベースに、発酵茶、グレープフルーツジュース、炭酸で割った「アロマティックグレープフルーツサワー」です。

「ダイヤメはライチのような華やかな香りが特徴。当店のように香り高い燻製料理との相性がいいんですよ」と教えてくれたのは、バーテンダーの藤原仁志さん。燻製の魔術師_高橋さんと、カクテルの魔術師・藤原さんとのタッグも相性がよく、燻肉飯で味変を楽しみながら、ついついカクテルを3杯も味わってしまい、すっかりほろ酔いになってしまいました。

左:燻製の魔術師であるシェフの高橋義則さん。右:バーテンダーの藤原仁志さん
左:燻製の魔術師であるシェフの高橋義則さん。右:バーテンダーの藤原仁志さん

 東京都では度重なる飲食店への時短要請で、なかなかゆっくり飲み歩けないご時世ですが、『MIXOLOGY AKASAKA』ではオリジナリティ溢れる燻製メニューやお腹を満たしてくれる料理もあり、1軒目から訪れても大満足な時間が過ごせます。ぜひ、訪れてみてください。

(撮影・文◎Tomoko)

●SHOP DATA

MIXOLOGY AKASAKA(ミクソロジー赤坂)外観

店名:MIXOLOGY AKASAKA(ミクソロジー赤坂)

住:東京都港区赤坂3-14-3 渡林赤坂ビル2F
TEL:03-6459-1129
営:18:00~26:00
休:日・祝日、年末年始(詳しくは店舗までお問合せください)
※暫くの間は営業時間、休業日などが変更になる場合があります。詳細はホームページ又は店舗までご確認下さい。
http://spirits-sharing.com/

●著者プロフィール

Tomoko
ソムリエ/フードコーディネーター
大手酒類メーカーに20年以上勤務。外食大好き、お酒も大好き。“勉強”と称し、訪れたお店の数は2500軒以上にわたる。「酒感(さけかん)」(お酒を飲む雰囲気が滲み出ている)のある店を好み、ファサード(店構え)を見れば良店かどうか見分けられる驚異の嗅覚を持つ。「酒感(さけかん)」の真骨頂は「BAR」ということで、都内「BAR」もかなりの数を巡っている。