オタクの聖地・中野ブロードウェイ『カフェペロリンガ』で絶品チーズケーキを食べてきた

オタク店長のこだわりドッグとケーキ

「カフェ・ペロリンガ」を選んだのは、サイケな内観もさることながら、小腹が空いていたので、店先のメニューにあったジャンボフランクドッグに惹かれたからだ。目玉がついたファニーな見た目で、外国人ウケすると思ったこともあったが、実は、私が日本のホットドッグの「せこさ」に呆れていたからでもあった。

オタクの聖地・中野ブロードウェイ『カフェペロリンガ』で絶品チーズケーキを食べてきた
ジャンボフランクドッグ ドリンク付き 800ペロ(円/税別)

 ホットドックはみんな大好きだ。だから、ついメニュー写真のイメージで注文すると、期待をはるかに裏切る「ちっちゃさ」で、やっぱり違うのにすればよかったと後悔することが多い。人を見た目だけで判断するのは良くないが、ホットドックに限っては、見た目が非常に大事だ。まずパンよりソーセージははみ出ていてほしい。なおかつ太いほうがいい。

 ここのは、その期待を裏切ることなく、ゆうに全長20センチ、直径もプリッと2センチはある。那須高原から取り寄せている情報も明記されていて、くわえただけでふわっと香ばしく、噛めば、パリッとした食感。見た目のふざけた感じがもったいないくらいに本格的な味わい。なかなかすごい、と感心しきり。

 そこで、「美味しいですね」とロン毛のスタッフに声をかけると、実はここのオーナー兼店長の「のんたす」さんだった。
自分の母星である「ペロリンガ星」(コリン星みたい)からやってきて、渋谷に地球1号店を出し、ここは地球2号店目だと教えてくれた。「好きなもので埋め尽くした空間で、自分が美味しいと思うものだけを出したくて」中野店ではこだわりの手作りチーズケーキ専門店にしたそう。

「イタリアの3種類のチーズを使って、レアでもなくベイクドでもない絶妙な食感を出したくて、試作を繰り返して完成させたんです。ぜひ食べて感想を聞かせてください!」と、熱い思いを聞き、そのチーズケーキもいただくことにした。

オタクの聖地・中野ブロードウェイ『カフェペロリンガ』で絶品チーズケーキを食べてきた
手作りチーズケーキ500ペロ

 誕生日以外、ケーキを食べない私にとって、チーズケーキは相当、久しぶり。ケーキ好きには申し訳ないが、特にチーズケーキは食べるタイミングがよくわからない代物だ。チーズとケーキの掛け合わせなので、朝は重いし、昼はお腹いっぱいだし、夜はお酒の邪魔になる。しかも誕生日には地味だし、クリスマスには出番がない。ところが、ここのチーズケーキは、ねっとりしすぎず、硬すぎず、実になめらかで、マスカルポーネ特有のフレッシュさと濃厚なコクが発揮されている。そして何より軽い。これは絶対、夜のつまみになると思い、さっそく購入することにした。

 そのお値段は500ペロ。ペロというのはペロリンガ星の通貨で1ペロ=1円だとか。
「ちなみに、税金は日本に準じて8%なので、540ペロです」
まあ、いろいろな面でしっかりとしたオタク・カフェでよかった。

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

オタクの聖地・中野ブロードウェイ『カフェペロリンガ』で絶品チーズケーキを食べてきた

店名:手作りチーズケーキ専門店 カフェ ペロリンガ中野店

住:東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイB1 プチパリ内
TEL:03-5942-9885
営:11:00~20:00
休:プチパリ内に準じて月1回水休