東京・御茶ノ水で期間限定の「抹茶ビアガーデン」に行ってきた

麦と茶葉の二重奏に悶絶

 店の前に広がるビアガーデンは、緑のパラソルの下、籐風椅子が置かれ、まるでセレブ御用達の高級リゾートのよう。
「デパウエ」のスチール椅子に慣れ親しんだ庶民派としては、少々、気後れするが、メニューをもらうと、飲み放題の2時間制、抹茶ビールを始め抹茶黒ビール、ほうじ茶ビールなど10種類のビールや抹茶ワインなどが自由に選べ、なんと税込3500円ポッキリ。これなら、とニンマリ。
さっそくお目当ての抹茶ビールを頼んでみた。

東京・御茶ノ水にある期間限定の抹茶ビアガーデンに行ってみた。
左から、和紅茶ビール、抹茶ビール、抹茶黒ビール。

 運ばれてきたグラスは、黄金色のビールとは異なり、深い緑色と泡の白色で京の宇治的な高貴さを感じる。調べてみると、こちらのレストランの抹茶は宇治産を使っていると書いてあったし。
しかし、今はその色をうっとり眺めている時間はない。ここはビアガーデン。鉄則通り、急いで一口、クイっと飲んでみる。

 すると、いきなり麦芽とホップのほろ苦さ、しっかりしたコクを感じた。「これ、大好きなビールの味じゃん、抹茶さんの味はどこに?」
と油断していたら、後から追いかけてきた。抹茶の濃厚な茶カテキン特有の苦みが。さらにフワ~と風のように涼しげな茶葉の香りが。

 それはまるで麦と茶葉の二重奏。ビール特有のエグイ匂いが嘘のように消えて、お茶を飲んだ後のような爽快感。まさか何杯飲んでもビール腹にならないのでは? と思えるくらいヘルシーな感じなのだ。
これは奇跡の組み合わせかも!
しかし一体どうやって作っているんだろうか? スタッフの方を捕まえて聞いてみた。