東京屈指の絶品アジフライを食べられる『釣りあじ食堂』に行ってきた

店主自ら釣った金アジを使用

「釣りあじフライ」(1枚380円)
「釣りあじフライ」(1枚380円)

 この店を切り盛りしているのはご主人の神山克也さん。真っ黒に日焼けしていますが、これには理由があります。何しろ毎週火曜・土曜の2回、朝の7時に本牧横浜港に行き、そこから釣り船に乗って7時間半、東京湾名物の「金アジ」を1回で100尾前後釣り上げるからです。それを自ら捌いて、刺身やなめろう、フライなどの料理にして提供。まさに新鮮そのもののアジを堪能できるんです。

「太ったイワシのなめろう」480円と、「釣りあじ刺し」680円。神山さんが釣る横浜沖の金アジは、特にふっくらしていて脂がのっているのが特徴
「太ったイワシのなめろう」480円と、「釣りあじ刺し」680円。神山さんが釣る横浜沖の金アジは、特にふっくらしていて脂がのっているのが特徴

 では、名物の「釣りあじフライ」(1枚380円)を静かにかじってみましょう。サクサクっと耳に響く軽い音。その先に現れるふっくら、フワフワの身。口中に広がるアジ独特の脂の旨み。ソースも塩も醤油もきっと合うけど、なくても最高。アジの味がめちゃくちゃ濃いんです。そして、アジを知り尽くしたご主人お手製、らっきょ入りのタルタルソースが最高に合うんです。ジューシーなカキフライもいいけれど、この店では、完全にアジフライの優勝です。ぜひ食べて欲しい!

「夜の定食」(竹)1580円は、釣りあじフライと刺身、ごはん、お味噌汁
「夜の定食」(竹)1580円は、釣りあじフライと刺身、ごはん、お味噌汁

 さて、こちらは居酒屋なので、夜はお酒を楽しむお客さんが多いのですが、実は、「釣りあじフライ」を目当てに来て、なんとご飯と一緒にサクッと定食を食べて帰る人もいます。というのも、ここは嬉しいことに「夜定食」というメニューがあるんですよ。また、お弁当も販売しており、とくに「釣りあじフライ」の入った「幕の内弁当・竹」(800円)は、お酒の肴になるおかずの数々。

「幕の内弁当・竹」(800円)は、釣りあじフライの他に日替わりのおかずが入っています。この日は、ナスの揚げ浸し、卵焼き、厚揚げ、さつま揚げ、こんにゃくの煮物。野菜の浅漬け、昆布巻き、ポテトサラダ、ブロッコリー、トマトなど
「幕の内弁当・竹」(800円)は、釣りあじフライの他に日替わりのおかずが入っています。この日は、ナスの揚げ浸し、卵焼き、厚揚げ、さつま揚げ、こんにゃくの煮物。野菜の浅漬け、昆布巻き、ポテトサラダ、ブロッコリー、トマトなど

 ご主人は釣りから料理から接客まで全て一人でやっていて、それでもお店の空気は、港町にある食堂のようなのんびりした空気。本当はお店で食べて欲しいけれど、コロナ禍の今は席数も減らして営業しているので、夜にも買えるお弁当を買ってみるのも最高です。ともあれ、絶品「釣りあじフライ」を食べてみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

釣りあじ食堂 外観

店名:釣りあじ食堂

住:東京都新宿区百人町1-15-4
TEL:080-3364-0829
営:12:00~14:00、16:00~23:00(日曜は15:00〜23:00)
休:火・土

https://www.instagram.com/tsuriaji.0829/