新橋の隠れ家BARで絶品「冷製カルボトリュフ」を食べてきた

感動の絶品パスタにフォークが止まらない!

「冷製カルボトリュフ」1500円(税・サービス別)。卵黄は自分でトッピングします
「冷製カルボトリュフ」1500円(税・サービス別)。卵黄は自分でトッピングします

「冷製カルボトリュフ」は初夏から秋にかけての限定メニュー。暑さが残る今だからこそ、余計に美味しく味わえます。

 そうめんのように細いカッペリーニに、たっぷりのカルボナーラソースと、これでもかとスライスされたパルミジャーノチーズがトッピングされています。見た目のインパクトも抜群です。

 別添の卵黄を落としてとろ~りとパスタに絡めると、トリュフの香りがふわっと立ちのぼります。この五感をくすぐる見た目と香りだけで、お酒が飲めてしまう!

 いざ、実食です。まず、のど越しの良い細麺に、クリーミーなカルボナーラソースと卵黄が絶妙に絡みます。そこにカリカリに焼かれたパンチェッタとパルミジャーノの塩気、鼻から抜けるトリュフの香りが重なっていきます。それは思わず目を閉じてしまうほど、奥深い味わい。ペロリと平らげてしまいました。

調理はこの人! バーテンダーの仕事はサービスの最高峰と語るバーテンダーの斉藤拓也さん
調理はこの人! バーテンダーの仕事はサービスの最高峰と語るバーテンダーの斉藤拓也さん

 実はこの絶品パスタ、渋谷の人気イタリアン『bed』の宇野シェフ直伝レシピだそう。「普段はまかないメニューで美味しかったらお店のメニューに昇格させるのですが、このメニューだけは別格。宇野シェフのレシピを忠実に守って作っています」と話すのは、調理を担当するバーテンダーの斉藤拓也さん。

 元料理人という斉藤さんの作る料理は、どれも好評。毎年年末には、常連さんに予約制で「拓也のローストポーク」を販売しているそう。いつもお酒とのフードペアリングを追求している私としては、ちょっと気が早いですが、今から年末が楽しみです。

ヨーロッパの旅を感じさせる爽やかな「マスカットカクテル」

「アンダルシアクーラー」1200円(税・サービス別)
「アンダルシアクーラー」1200円(税・サービス別)

「この冷製カルボトリュフと一緒に味わうといいですよ」と作ってくれたカクテルがまた、感動的な美味しさでした。それはシャインマスカットを使った「アンダルシアクーラー」。マスカットは皮ごとブレンダーにかけて色と味わいを出します。そこに相性の良いエルダーフラワーリキュールとスペインの銘酒シェリー、最後にソーダでアップ。鼻腔を突き抜ける爽やかなカクテルは、コク深いパスタと相性抜群でした。

 パスタと言えば、イタリア。そこにスペインの銘酒シェリー、フランス産のエルダーフラワーリキュール。今回のフードペアリングは、まるでヨーロッパ旅行を楽しんだ気分になれるんだとか。「コロナ禍でヨーロッパなんてとても行けない。せめてバー空間で、旅行の疑似体験をしてもらえたら嬉しいですね」(斉藤さん)。バーテンダーという仕事は、経験と感性が1杯の極上カクテルに宿るのだなぁ…と感心させられます。

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 都心にありながらも路地裏にひっそりと佇む『BAR ミモザ』。働き方が変わりつつある今だからこそ、明るい時間から絶品パスタをつまみにお酒を飲むのもいいものです。都心にありながら、とても落ち着く気の利いた名店バーでした。

●SHOP INFO

BAR ミモザ

BAR ミモザ

住:東京都港区新橋5-7-7 ロイジェント新橋1F
TEL:03-6435-8520
営:平日15:00~翌2:00、土曜15:00~24:00
休:日曜・祝日
※暫くの間は営業時間、休業日などが変更になる場合があります。詳細はホームページ又は店舗までご確認下さい。
https://www.facebook.com/5.bar.mimosa/

(取材・文◎Tomoko)

●著者プロフィール

Tomoko
ソムリエ/フードコーディネーター

大手酒類メーカーに20年以上勤務。外食大好き、お酒も大好き。“勉強”と称し、訪れたお店の数は2500軒以上にわたる。「酒感(さけかん)」(お酒を飲む雰囲気が滲み出ている)のある店を好み、ファサード(店構え)を見れば良店かどうか見分けられる驚異の嗅覚を持つ。「酒感(さけかん)」の真骨頂は「BAR」ということで、都内「BAR」もかなりの数を巡っている。