ワインがすすむ優秀“町中華”! 横浜で話題の「カントナ」に行ってきた

広東料理ベースのオリジナル中華が旨い!

『カントナ』の店外にはオーナー、粂田崇宏さんが集めたレトロなおもちゃやフィギュア、店内にはサッカーグッズが所狭しと並べられています。この賑やかな空間に座ると案外、落ち着きます。そして、それと相反するような優しい味わいの中華とワインが味わえるのです。

 粂田さんは、横浜中華街の名店で修業を積み、独立を目指して町中華でも従事したあと、この地に店を開業しました。つい最近まで『カントナ』は『タンメン・カントナ』という名前で、野菜たっぷりのタンメンが人気のお店だったそう。しかし、元々は本場、広東料理の名店で修業した腕前。「ラーメンよりも、美味しい中華を食べて欲しい」と名前を変え、中華料理を主体にした店に変身しました。

 広東料理は本来、素材を生かしたシンプルで自然な味わいの中華料理。その料理に合うお酒を思案していた矢先、ソムリエの資格も持つ当時のアルバイトの金井さんに自然派ワインを勧められ、その美味しさに衝撃を受けたのです。

「例えば、赤ワインも自然派ワインだと体にスッと入ってくるんです。それは紹興酒と同じような感覚。素材の旨みを引き出す中華料理にとても合うんですよね」(粂田さん)

 粂田さんの作る料理は、化学調味料を使わず、素材の味を重視したヘルシーで優しい味が特徴。かといって中華らしいパンチもあり、バランスがいい! そこで、おすすめの料理とワインをご紹介しましょう。