行くなら今! サラリーマンの聖地「ニュー新橋ビル」の行列店で食べたい絶品オムライス&炒飯

『チャーハン王』で究極のチャーハンを食べる

チャーハン王

 続いて、ニュー新橋ビルの行列店といえば、『チャーハン王 新橋店』を外すわけにはいきません。博多の人気焼き肉店『たんか』のチャーハンがあまりにも美味しいと評判になり、こちらのオーナーが看板メニューにしたチャーハン店。2012年にオープンして以来、行列が階段の下まで続く名物店です。メニューはチャーハンと鶏スープの「チャー王セット」(1000円)のみで、1日150食限定。

 チャーハンといえば、冷やごはんに溶き卵などの具材を適当に入れてチャッチャと炒めて瞬時に完成。やっぱり中華屋のチャーハンには勝てないね、などと言いつつ食べる手抜きメニューの代表格ですが、ここのチャーハンは、なんと3日もかけて作る“誠実”の塊のような逸品なのです。

とにかくこだわりがスゴいチャーハン
とにかくこだわりがスゴいチャーハン

 見た目は、お米と卵と刻みナルトとネギだけ。一体、何に3日もかかるの? と一瞬、不審に思いますが、食べてみればわかります。数十種類の野菜や九州産の黒毛和牛をペースト状にして、このチャーハンに加えているとのことで、軽快ながらすごく深い。さらにごはんの炊き方、卵の味つけもチャーハンの理想形。こだわりまくっているんです。だから、食べた瞬間、香りが違います。しっとりしたお米1粒1粒に旨味がしみ込んでいて、噛みしめるとポクポクッとした食感。なんだろう、このチャーハンの新食感。

お米1粒1粒に注目して欲しいくらいのチャーハンです
お米1粒1粒に注目して欲しいくらいのチャーハンです

 それだけじゃありません。チャーハンについてくるスープも、鶏の旨味を2日間かけてコラーゲンたっぷりの味わい。

 さらに、テーブルには、美味しい食べ方指南も書かれており、スープとチャーハンを半分くらいまで楽しんだら、テーブルに置いてある特製のタレ(酢醤油)をかけて食べるのがオススメだそう。酢醤油は、九州の甘い醤油がベースで、コクの深い甘さとまろやかな酸味があって、チャーハンの味わいを爽やかにしてくれる優秀調味料。とにもかくにも、ここまで客にチャーハンと向き合わせるのがスゴいです。新橋のサラリーマンたちが並んでまで食べたいと思う気持ちもわかります。

特製ラー油と特製酢醤油をかけてみました
特製ラー油と特製酢醤油をかけてみました

 というわけで、ニュー新橋ビルを知らない人も、ぜひ、この2つの行列店に行って欲しいと思います。実は、まだまだほかにも行列店やいいお店があります。それは、残り少ない2年の間に制覇したいものです。皆さんもぜひ、記憶に残しておいてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

ニュー新橋ビル

店名:むさしや
住:東京都港区新橋2-16-1新橋ビル1F
営:月~金10:30~20:00頃、土11:00~15:00頃
  ※売り切れ次第終了
休:日・祝

店名:チャーハン王 新橋店
住:東京都港区新橋2-16-1新橋ビルB1
営:月~金:11:00~15:00(LO)、18:00~21:00(LO)
土・祝:11:00~15:00(LO)
休:日