カラアゲニストが厳選! 2019年で最高に美味しかった「からあげ」10選

ご当地からあげ部門|『そうからあげ インどり屋』(草加市)の「そうからあげ」

そうからあげ ミックス(M)。粉末状の草加煎餅を衣に入れています
そうからあげ ミックス(M)。粉末状の草加煎餅を衣に入れています

 こちらは埼玉県草加市にある、からあげグランプリで最高金賞1回、金賞6回のテイクアウト専門店です。なんと衣に草加煎餅を使っているのが特徴で、ジャリジャリ食感にかすかなモッチリ感が感じられます。やわらかい肉は、噛むととろけるよう。

 モモ肉はニンニクを利かせた秘伝のタレに漬け込んでおり、濃いめの味付け。肉質がなめらかなやわらかさで、舌になじんでとろけていくよう。ニンニクの風味があとを引く美味しさです。ムネ肉はかなりジューシーで、肉汁がたっぷりと流れ出てきます。ニンニクを使わないあっさりめの味つけで、うま味もしっかり感じられます。

●SHOP INFO

そうからあげ インどり屋

店名:そうからあげ インどり屋

住:埼玉県草加市中根3-22-29
TEL:048-935-0788
営:11:30~14:00
  16:00~21:00
休:不定休

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素材ユニーク部門|『光苑』 (春日部)の「海鮮からあげ」

“潮の香り”が食欲をそそる海鮮塩ダレからあげ
“潮の香り”が食欲をそそる海鮮塩ダレからあげ

 からあげグランプリで最高金賞1回、金賞5回の実力店で、こちらの一番人気は「海鮮塩ダレからあげ」。海鮮を揚げているのではなく、漬けダレにホタテやカキなどの海鮮を使用しています。このからあげ、目の前に運ばれてくると、かすかに“潮の香り”が。歯を立てただけで肉汁がこぼれ始めます。そして海鮮の風味が広がります。普通の塩からあげより、もっとナチュラルな、深みのある塩味。歯ざわりもどことなくホタテっぽい。肉には甘味もあり、これが海鮮の塩味と混じり合って、ちょっと高級感のあるからあげを食べている気分にひたれます。

●SHOP INFO

光苑 春日部市本庁舎地下食堂店 看板

店名:光苑 春日部市本庁舎地下食堂店

住:埼玉県春日部市中央6-2春日部市役所本庁舎地下1階
TEL:048-736-1111(内線3872)
営:10:00~17:00
休:土・日・祝・年末年始

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チキン南蛮部門|『酒場 浮雲』(学芸大学)の「チキン南蛮」

あっさりしていてクリーミーなタルタルソースが絶品!
あっさりしていてクリーミーなタルタルソースが絶品!

 チキン南蛮の本場・宮崎出身のご主人が作る、銘柄鶏・霧島鶏を使ったチキン南蛮を味わえます。たっぷりかかった自家製のタルタルソースはあっさり目の味。クリーミーでさわやかな印象のこのソースが、甘酢にくぐらせた揚げたてのからあげと、表現できないほどに相性抜群なんです!

 からあげに近いところはタルタルソースが軽く温められて、そうでないところとのギャップが味わいに陰影をつけてくれています。甘酢の酸味もちょうどよく、からあげとタルタルソースの共演を思う存分、楽しめます。

●SHOP INFO

酒場 浮雲

店名:酒場 浮雲

住:東京都目黒区鷹番2-20-8 モンテローザビル2F
TEL:03-6882-1529
営:18:00~24:00(L.O.23:00)
休:火曜

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手羽先部門|『九州みくに』(高円寺)の「手羽先」

左がオリジナルスパイス、右が塩こしょう
左がオリジナルスパイス、右が塩こしょう

 九州料理の居酒屋さんです。名物のひとつ、霧島鶏を使った「手羽先」は、山椒、タレ、オリジナルスパイス、塩こしょうの4種類。山椒は、軽くピリッとくる刺激に食欲がさらにアップ。タレは軽めの味で肉のうま味を邪魔せず、肉にアクセントを加えます。外国人のお客さんの人気No.1というオリジナルスパイスは、香草系のスパイスを使っており、さわやかな風味が印象的。

左が山椒、右がタレ
左が山椒、右がタレ

 そして塩こしょうは、ふりかけられた塩こしょうが見事なまでに脇役に徹しており、あっさりしつつも実に深い味わい。うま味が強くてコクのあり、肉厚で締りのよい霧島鶏の美味しさを十分楽しめます。

●SHOP INFO

九州みくに 高円寺店 外観

店名:九州みくに 高円寺店

住:東京都杉並区高円寺北3-2-17 ピュア中通り 1F
TEL:03-5356-7170
営:17:00~翌2:00
  日・祝17:00~0:00
休:年末年始

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名物店主部門|『鶏男 参道店』(市川市)「ゴロゴロとりからあげ」

肉汁たっぷり、プリプリ食感のゴロゴロとりからあげ
肉汁たっぷり、プリプリ食感のゴロゴロとりからあげ

 からあげグランプリで金賞受賞歴のある名店で、カラアゲニストや常連さんに人気のご主人がいるお店がこちら。モモ肉に味噌や醤油、一味などで味付けした「ゴロゴロとりからあげ」は、驚くほどに衣が薄く、歯がいきなり肉に突入します。しかも肉汁たっぷりで、プリプリの肉が舌の上を滑るような感覚。味噌や醤油よりも、旨味が完勝している絶品からあげです。

 店内には60~80年代の懐かしいLPがズラリ! お願いすると、レコードプレーヤーで流してくれます。常連さんが置いていくという野球盤やフィギュアなど懐かしいアイテムを眺めながら、ご主人とのトークを楽しみつつ、美味しいからあげを楽しんでみてください。

●SHOP INFO

鶏男 外観

店名:鶏男

住:千葉県市川市中山4-9-9
TEL:080-9201-9293
営:月~水・金12:00~20:00
  土・日・祝11:00~20:00
休:木曜

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。