噂の上陸系ハンバーガー店「THE COUNTER」に潜入!【シェフと食べ歩き 前編】

組み立ては成功したか? 実食後の感想は?

 さて、今回作ってみた2つのバーガーの感想を、原さんに聞いた。まずは原さんオリジナルの「南部風ビッグチーズバーガー」から。

「僕のバーガーは、パティのサイズが大きいので、“重い”かなと心配したのですが、意外に軽く食べられました。気になっていた焼き加減も低温でゆっくり焼いて、中までしっかりと火を通していました。うちの店で出すバーガーはパティが110gと言いましたが、これは具材に折りたたんだレタス、トマト、パティ、チーズと言った具材を積み上げて綺麗な立ち姿を作り、一口で全体を味わうようにしているため。自分なりに最適な具材の重さ、高さを研究し、常に一定にしているんです。この立ち姿は僕が修業した人形町『BROZERS’』で学んだスタイルでもあるのですが、今回試したかったのは、自由に組み合わせた場合はどうなのかな、ということでした。でも、最初から野菜の量を少なめにして、チーズと肉を味わうシンプルなセレクトにしたので、バーガーとしての一体感は十分感じられました」

【シェフと食べ歩き】 噂の上陸系バーガー店「THE COUNTER(R)」に潜入!【1】

バーガーを確かめながら実食する原さん。ドリンクは原さんがバーガーと一緒に必ず頼むシェイクをセレクト。こちらでは、トッピングができ、この日は、スイートダークチョコレート、チョコレート、レインボーチョコレートの3つを合わせた。

 一方、「イタリア風アーティチョークバーガー」(命名:原さん)はどうだろう?

「これは大成功のパターンですね。こうした遊んだバーガーを作れるというのは、この店の強みでもありますね。とことん好きな味で作ることができますし、冒険もできます。また、出来上がりの写真がないので、実際に出てくるまで待ち遠しいし、お皿に乗った自分だけのバーガーが登場するというだけでテンションが上がります。うちの店でも、スタンダードメニューの他に、月替わりでケバブバーガーなども作っているので、参考にしたいですね」

 バーガーの味の組み立て方がよかったおかげで、どちらのバーガーも期待以上の味!しかし、これはバーガー知識が豊富な原さんだからで、素人は結構戸惑ってしまうかも。失敗しないためにはどう選べばいいのだろう?

「簡単なのは、このオーダー表にある道標に従うことです。パティのセレクトで、ビーフ、チキン、ビーガンベジタブルとありますが、一番上のビーフ選んだら、この後のチーズ、ソース、トッピングのセレクトも、だいたい上の位置にあるアイテムを選べば失敗しないようにできています。
 下のほうは完全にサラダスタイルに合う具材になっているから、とても分かりやすい。あとは、僕がしたように、中心の味をどれにしたいかを決めて、それに合わせるように好きな味を組み立てれば、まずハズレはないでしょう」