2人でアンダー1万円! コスパも味も大満足の「東京最旬フレンチ」4選

多様な個性を一つの美味に。『anicca』(西荻窪)

anicca

本日のお会計

写真右上から時計回りに
●地鶏のステーキ、マッシュポテトと(腿)…2600円
●和鴨のコンフィと芽吹き野菜…1800円
●野菜の前菜盛り合わせ…1800円
●熟成させた鰆のミキュイと蕎麦の実…1600円
●グラスワイン…800円×2
合計…9400円
※料理の価格はすべて2人前相当

高須さんはヘアスタイリストからシェフに転身した個性派。「最近は郷土料理に興味があります。懐かしくて楽しい味をフレンチで表現したい」とのこと
高須さんはヘアスタイリストからシェフに転身した個性派。「最近は郷土料理に興味があります。懐かしくて楽しい味をフレンチで表現したい」とのこと

 ひと皿に、盛り込まれる食材は多種多様。例えば、コンフィなら鴨以外にスペルト小麦と大徳寺納豆、チコリ、ナスタチウムとマイクロアマランサス。複雑に聞こえますが、食べれば何とも楽しく、個性が団結してひとつの美味に結実した見事な一体感を感じます。

「鴨は玉露でマリネしています。小麦は、ほうじ茶で茹でて……」と驚くようなことを、シェフの高須貴大さんは、事も無げに語ります。「彼の頭の中には設計図がある。いつも試作しています」と語るのはサービス担当の太田佑也さん。

築50年ほどの民家を改装。1階と2階があります
築50年ほどの民家を改装。1階と2階があります

 この店の開店は昨年末。季節の移ろいとともに、自分たちも流動的に食材と向き合い、ゲストと旬を共有する。そう願って「無常」を意味する『アニカ』と名付けたそうです。「ベースはフレンチですが、要素はいろいろ取り入れていきたい」と太田さん。だから、シェフも貪欲。食べ手はただ美味に感激し、味と香り、食感が醸す、組み合わせの妙を楽しむのみです。

●SHOP INFO

アニカ

店名:anicca(アニカ)

住:東京都武蔵野市吉祥寺東町4-15-13
TEL:0422-27-5335
営:17:00~フード22:30LO、ドリンク23:00LO(土・日のみランチ営業12:00~14:30LO)
休:火