5年で市場規模が2.5倍! じわじわブームのりんごのお酒「シードル」7種類を飲み比べてみた!

定番の「ニッカ シードル」はキレ味の良さが特徴

 筆者が“大手メーカーのシードル”と聞いて最初に思い浮かべたのが、アサヒの「ニッカ シードル」でした。ニッカシードルは青森県の弘前工場で新鮮なりんごを使って作られているシードルで、期間限定販売のフレーバーもあります。

今回試飲したのはアサヒの「ニッカ シードル」3種。左から「ニッカ シードル・ドライ」「ニッカ シードル・ロゼ」「ニッカ シードル・スイート」。アルコール度数はドライが5%、ロゼとスイートは3%
今回試飲したのはアサヒの「ニッカ シードル」3種。左から「ニッカ シードル・ドライ」「ニッカ シードル・ロゼ」「ニッカ シードル・スイート」。アルコール度数はドライが5%、ロゼとスイートは3%

 この3種類は国産りんご100%、糖類・香料不使用という共通点がありますが、いずれも味わいはまったく異なります。甘めのお酒が飲みたいときにはスイート、キレの良さを重視するならドライ、ワインらしさを求めるのならロゼを選ぶといいでしょう。ちなみにロゼは3月末まで期間限定発売されていたもので、北海道でのみ通年販売されているそうです。

見た目の印象では「ニッカ シードル・ロゼ」は甘そうに見えるが、このピンク色はりんごの果皮などから抽出されたもの。後味に僅かに果皮の渋みがあり、ロゼワインを飲んでいるような感じがする
見た目の印象では「ニッカ シードル・ロゼ」は甘そうに見えるが、このピンク色はりんごの果皮などから抽出されたもの。後味に僅かに果皮の渋みがあり、ロゼワインを飲んでいるような感じがする
じゃがいもと明太子のアヒージョとロゼの組み合わせてバル気分。アルコール度数が低いので気兼ねなく飲めるのがいい
じゃがいもと明太子のアヒージョとロゼの組み合わせてバル気分。アルコール度数が低いので気兼ねなく飲めるのがいい

 スイートは食後酒かなと思ったのですが、食中酒として飲んでも問題なし。ワインのペアリングの基本である「似た色合いや味のものを選ぶ」「土地が同じものを意識する」「対照的な味わいもOK」というのを覚えておけば、お酒と料理の組み合わせ方は簡単です。

「ニッカ シードル・スイート」は、甘口でフルーティーなスパークリングワインといった趣き
「ニッカ シードル・スイート」は、甘口でフルーティーなスパークリングワインといった趣き
手作りのキンパ(韓国風海苔巻き)との相性も抜群。海苔巻きの具材であるナムルや牛肉の甘辛炒めなどの油をシードルがさっぱりさせてくれるので、何個でも食べられる
手作りのキンパ(韓国風海苔巻き)との相性も抜群。海苔巻きの具材であるナムルや牛肉の甘辛炒めなどの油をシードルがさっぱりさせてくれるので、何個でも食べられる
「ニッカ シードル・ドライ」は、ほかの2種類に比べると甘さが抑えられている。口に含むとりんごの香りや風味を感じるが、後口はキリッとしている
「ニッカ シードル・ドライ」は、ほかの2種類に比べると甘さが抑えられている。口に含むとりんごの香りや風味を感じるが、後口はキリッとしている
白ワインに近い感覚で飲めるので、ホタテのテリーヌをペアリング。海鮮との相性が良く、白身魚のカルパッチョなどにも合いそう
白ワインに近い感覚で飲めるので、ホタテのテリーヌをペアリング。海鮮との相性が良く、白身魚のカルパッチョなどにも合いそう

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