クスッと笑えて美味しい! 五反田の新店『ITAMESHI』のユニークな創作料理とは?

お刺身の盛り合わせは調味料でひと工夫

 ここまで、ひとつとしてイメージどおりな料理が来ていません。さすがに「本日のお刺身三点盛り」は普通だよねと思っていたら、お刺身に付ける醤油にひと工夫が。用意されたのは「バルサミコポン酢」と「黒納豆醤油」のふたつ。刺し身といえば醤油が甘いか辛いかくらいだと思っていたので、この選択肢は初めてです。

この日はマグロ、イカ、マゴチの三点盛り。イカは黒納豆醤油でいただく
この日はマグロ、イカ、マゴチの三点盛り。イカは黒納豆醤油でいただく
右がバルサミコポン酢、左が黒納豆醤油。バルサミコポン酢は思ったよりも酸味がまろやかで、脂の載った刺し身によく合う。黒納豆醤油は、納豆をミキサーにかけて出汁で味を調整したもので、納豆特有のねっとり感があってクセになる
右がバルサミコポン酢、左が黒納豆醤油。バルサミコポン酢は思ったよりも酸味がまろやかで、脂の載った刺し身によく合う。黒納豆醤油は、納豆をミキサーにかけて出汁で味を調整したもので、納豆特有のねっとり感があってクセになる

 続く焼物は「カルボナーラ米と自由自由」。カルボナーラ米はリゾットなのだろうと想像がつきますが、「自由自由」とは何なのか……。やってきたのはこちらの料理です。

なるほど、お肉の「ジュウジュウ」と「自由」をかけ合わせていたのか!
なるほど、お肉の「ジュウジュウ」と「自由」をかけ合わせていたのか!

「自由自由」の正体は山形牛のステーキで、パルミジャーノレッジャーノとうずら卵の黄身が載ったリゾットと一緒にいただきます。このあたりはイタリアンの要素が強いですね。

 次に来た「ボディーブロー」は、ダチョウのレバーとコリンキーかぼちゃのピクルス。ここでのボディーブローとは、「じわじわ来てるでしょ?」という問いかけの意味もあるのだとか。味だけでなく、こういったユーモアのセンスでも何度も来たくなるお店です。

ダチョウのレバーを食べる機会は少ないが、臭みがほとんどなくて食べやすい
ダチョウのレバーを食べる機会は少ないが、臭みがほとんどなくて食べやすい