“干物鍋”ってなんだ? 噂の干物専門店『銀座伴助』で「干物鍋」を食べてきた!

 ダシはシンプルな昆布ベースでやや甘め。干物の塩分とのバランスを考えた味付けになっています。ゆずの皮を入れて火にかけると、何とも言えない香りが立ち込め、食欲をそそります。

 煮立ったら、まずは野菜を投入。白菜、春菊、椎茸、長ねぎ、にんじん、つみれ、油揚げなど、たっぷり。野菜がたくさん摂れるのも鍋のいいところです。日ごろの野菜不足をここで解消しましょう。

 ほかにも岩手県岩中豚のバラ肉や、宮崎県産日向鶏のもも肉も入ります。魚のダシと肉のダシ、ラーメンのダブルスープよろしく、複雑な旨味を生み出してくれます。干物を中心に、肉もあり、野菜もたっぷり、なかなかの贅沢鍋。期待が高まります。

 干物を入れて、あとは火が通るのを待つだけ。魚ならではの深い香りが加わり、胃袋を刺激します。スープも最初の透き通った状態から明らかに旨さが加わったのがわかる変わり様で、すぐにでも飲みたくなります。

 まずはホッケをいただきます。これは干物? と思うほど、しっとり、ふっくらとした身に驚きます。ホッケの旨味がこんなに強いとは。焼いて食べることが多いホッケの新たな食べ方に感動しました。

 こちらは赤魚。こちらもまたホッケとは違った旨味が凝縮されていて、おいしい! 身の厚い魚を厳選しているので、煮込んでも身がくずれることもありません。干物は焼くものと思っていましたが、こんな食べ方があったとは! とにかく、箸が止まりません。

 今回の干物鍋を考案したのは、株式会社若竹の代表取締役社長田口優英さん。干物を使って、寒い冬ならではの新しい熱々メニューを提供したいと鍋料理を考案した、『伴助』の干物すべて試し、この「絶品だしちゃんこ骨取り干物鍋」が誕生したそう。幅広い層にこのおいしさを体験してほしいと、2人前で4,500円(税別)とリーズナブルな価格で提供しています。

 もちろん〆もあります。雑炊とうどんが選べますが、雑炊を選択。ダシの旨味を余すところなく食べられるのでおすすめだそうです。ご飯にダシをしっかり吸わせてできあがり。具だけでもボリューム満点でおなかいっぱいと思っていましたが、この雑炊は反則のうまさ。結局、全部ペロリと食べてしまいました。

 初体験の「干物鍋」でしたが、すっかり、この味、この旨さの虜になりました。お酒との相性も間違いありません。飲み放題や焼いた干物がセットになった宴会プランもあり、グループでも楽しめます。3月末までの期間限定で要予約の「干物鍋」。ぜひ、体験してください。

(取材・文◎Ayako)

●SHOP INFO

店名:高級ブランド干物『銀座伴助』銀座本店

住:東京都中央区銀座5-14-8
TEL:03-6264-4748
営:11:00~15:00(LO14:30)、17:00~23:00(LO22:00)、土日祝11:00~17:00(LO14:30)、17:00~23:00(LO22:00)
休:なし

※絶品だしちゃんこ骨取り干物鍋は要予約。単品での注文も可。飲み放題付き宴会プランは3種類
絶品だしちゃんこ骨取り干物鍋飲み放題付きプラン

〇絶品だしちゃんこ骨取り干物鍋+特大とろさば開きコース2時間¥6,000
(前菜+特大とろさば開き干物+絶品だしちゃんこ骨取り干物鍋、〆の雑炊orうどん)

〇絶品だしちゃんこ骨取り干物鍋+特大とろきんき開きコース2時間¥7,000
(前菜2種盛り+特大とろきんき開き干物+絶品だしちゃんこ骨取り干物鍋、〆の雑炊orうどん)

〇絶品だしちゃんこ骨取り干物鍋+特大とろさば開きコース3時間¥8,000
(前菜3種盛り+超希少特大のどぐろ開き干物+絶品だしちゃんこ骨取り干物鍋、〆の雑炊orうどん+オリジナル八海山ジェラートアイス)