スパムと卵焼きを挟んだ沖縄のソウルフード「ポークたまごおにぎり」が県外初出店! さっそく行ってきた

沖縄らしい食材が主役のポークたまごおにぎり

「ポークたまごおにぎり本店 櫛田表参道」は、オーダーを受けてから作るスタイル。いつでもできたてのポークたまごおにぎりがいただけます。

イートインスペースは16席。テイクアウトもOK
イートインスペースは16席。テイクアウトもOK
スパムが焼けるいい香りが漂う店内は、それだけでも食欲をそそる
スパムが焼けるいい香りが漂う店内は、それだけでも食欲をそそる

 看板メニューは、シンプルにスパムとたまごを挟んだ「ポーたま」。ほかにも、油味噌、高菜、明太マヨ、鰹昆布、人参しりしり、柚子ごしょう(各300円・税込)といった計7種類がスタンダードメニューとして提供されています。

「ポーたま」(280円)は看板商品。一度は食べておきたい!
「ポーたま」(280円)は看板商品。一度は食べておきたい!

 スタンダードでは物足りないという人におすすめしたいのが、スペシャルメニューです。ゴーヤの天ぷら(450円)、島豆腐と厚揚げと自家製油味噌(450円)、エビタルの3種類。いずれも沖縄らしさがあっていいですね。

ありそうでなかった組み合わせの「エビタル」(350円)は、沖縄の店舗では一番人気だそう
ありそうでなかった組み合わせの「エビタル」(350円)は、沖縄の店舗では一番人気だそう

 ほかにも、同店限定で「博多めんたま」(380円)、「アジタル」(450円)、梅しそ(350円)も登場。筆者が訪れたのはオープン前だったので残念ながらこちらは食べていないのですが、今回は沖縄らしさを感じるためにゴーヤの天ぷらをいただいてみました。こうやってお店のスパムたまごおにぎりを食べるのは初めてなので、期待が高まります。

ゴーヤの天ぷらがたっぷり入っており、おにぎりというよりもハンバーガーを食べるような感覚になった
ゴーヤの天ぷらがたっぷり入っており、おにぎりというよりもハンバーガーを食べるような感覚になった

 ほかほかのごはんと塩気のあるスパム、卵焼きは文句なしの組み合わせ! そこにゴーヤの苦味が加わり、単調になりがちな味のアクセントになってくれている印象です。これだったら何個で食べられそう……と考えたのも束の間、思った以上にボリュームがあり、1個で十分お腹が満たされました。ポークたまごおにぎり、恐るべし!

 おにぎりと一緒に注文したのはさんぴん茶シークヮーサー(250円)です。ほかにも、もずくスープ(250円)やオリオンビール(400円)などが提供されており、おにぎりとセットで注文すると50円引きになります。

さんぴん茶シークヮーサーは、ジャスミンの香りとシークヮーサーの酸味がミックスされ、非常に爽やかなお茶。こってりしたおにぎりとも相性抜群
さんぴん茶シークヮーサーは、ジャスミンの香りとシークヮーサーの酸味がミックスされ、非常に爽やかなお茶。こってりしたおにぎりとも相性抜群

 今回、このおにぎりは宿の朝食として出されました。そう、同店は「宿屋 ひととき」という宿泊施設の1階にあり、宿屋 ひとときに泊まった人は朝食として作りたてのポークたまごおにぎりが1人1個食べられるんです。

2階・3階は1日2組限定のスタイリッシュな宿泊施設に

『ポークたまごおにぎり本店 櫛田表参道』が入るビルは、もともとは築50年以上の民家だったそう。一棟丸ごとリノベーションして作られたのが、「宿屋 ひととき」です。1フロア1室、計2部屋しかないこの宿泊施設は、暮らすように泊まれる素敵な空間なんです。

 3階の部屋は「BAKU 博」と名付けられ、モルタル仕上げの床とスタイリッシュなインテリアが特徴。さらに、樽型の檜風呂や美顔器を備えるなど、女性がよろこびそうな設備も整っています。

3階の部屋はダブルベッドが2つで、左手の和室に布団を4組敷ける
3階の部屋はダブルベッドが2つで、左手の和室に布団を4組敷ける
シャワーブースとは別に、檜風呂があるのがこの部屋の魅力
シャワーブースとは別に、檜風呂があるのがこの部屋の魅力

 筆者が宿泊したのは2階の「KAZU 数」というお部屋。コンクリート打ちっぱなしのリビングスペースに、ごろごろできる和室、さらに木格子の建具で仕切られたベッドルームがあり、お洒落なデザイナーズマンションのモデルルームのような印象を受けました。

3階の部屋よりも広いので開放感がある。アロマディフューザや加湿空気清浄機も完備
3階の部屋よりも広いので開放感がある。アロマディフューザや加湿空気清浄機も完備
寝室の雰囲気が良く、落ち着いてゆっくり眠れる
寝室の雰囲気が良く、落ち着いてゆっくり眠れる

 3階の定員は6人、2階は5人。平日に1名で泊まる場合は3階が2万5,000円、2階が3万円で、2名1室なら2万5,000円、3万円となっています。人数が多いほどお得に泊まれるので、旅行やコンサートでの遠征などでも重宝しそう。実際、福岡はホテルが少ないことで知られ、複数のコンサートやイベントが重なると、なかなか宿が取れないという問題があるそうです。2部屋しかないので早めの予約が必須ですが、近くにおいしいごはん屋さんもたくさんあるので、ここは穴場ですよ!

歩いてすぐの場所にある「櫛田神社」には、博多祇園山笠が奉納されている。不老長寿の水や力石など、見どころの多い神社だ
歩いてすぐの場所にある「櫛田神社」には、博多祇園山笠が奉納されている。不老長寿の水や力石など、見どころの多い神社だ
櫛田神社を通り抜けてすぐの商店街にある漁師料理の店「せいもん払い」で、ごまカンパチ(1,280円)を食べた。身がプリプリしたカンパチと少し甘みのあるごまだれは日本酒と一緒にいただくのが大正解!
櫛田神社を通り抜けてすぐの商店街にある漁師料理の店「せいもん払い」で、ごまカンパチ(1,280円)を食べた。身がプリプリしたカンパチと少し甘みのあるごまだれは日本酒と一緒にいただくのが大正解!

 福岡なら出張で訪れる人も多いでしょうし、沖縄まで足を伸ばさなくても人気店のポークたまごおにぎりが食べられるのはありがたい限り。まずは櫛田表参道でポークたまごおにぎりのおいしさを体験して、いずれは沖縄のお店にも足を運んでみませんか?

●SHOP INFO

ポークたまごおにぎり本店 櫛田表参道 外観

店名:ポークたまごおにぎり本店 櫛田表参道
住:福岡県博多区冷泉町3-15
営:7:00~21:00
http://porktamago.com/

施設名:宿屋ひととき
住:福岡県博多区冷泉町3-15
TEL:092-263-8339
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/172006/172006.html

●著者プロフィール

今西絢美

編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好き。