福岡人が愛する至極の地元メシ「メンオム」とは? 発祥の店『五穀』で食べてきた

日曜のランチタイムを外しても45分並んで入店

「五穀」は、1999年に福岡市中央区赤坂のけやき通りで創業したレストランです。2017年3月に九州大学六本松キャンパスの跡地にできた大型商業施設に移転して営業しています。

六本松は福岡でも注目されているエリアなのだそう。近くには蔦屋書店や福岡市科学館などもある
六本松は福岡でも注目されているエリアなのだそう。近くには蔦屋書店や福岡市科学館などもある

 筆者が訪れたのは日曜日の13時過ぎ。少し遅めのランチタイムでも、席についたのは45分後でした。座席数は26席なので行列になるのも仕方ないですね。

初めてのメンオムは想像の斜め上をいくおいしさ!

 注文したのは「メンオムランチ」。メンオム、コーンサラダ、小さなデザート、ソフトドリンクがセットで900円(税別)となっています。最初に出てきたのはコーンサラダ。これはいたって普通のサラダです。

このサラダを食べている間にも、目の前の厨房内では次から次へとメンオムが完成していた
このサラダを食べている間にも、目の前の厨房内では次から次へとメンオムが完成していた

 メンオムは作るのに時間がかかるので、ワクワクしながら待つこと10分少々。ついに私のテーブルにメンオムがやってきました。

こちらが待ちに待ったメンオムの正体。卵を崩さないよう店員さんが慎重に運んでくれた
こちらが待ちに待ったメンオムの正体。卵を崩さないよう店員さんが慎重に運んでくれた

 そう、メンオムの正体は「明太子オムライス」。ケチャップライスのように見えるピンク色のごはんは、明太子が混ざったごはんなんです。そして、ごはんのうえにふんわり載せられたオムレツのビジュアルの破壊力たるや!

 卵の中央にスプーンを入れると、オムレツ状だった卵が明太子ごはんをふわっと包みます。この瞬間は動画に収めたくなること必至。

卵がふわっと開く様子は眺めるだけで笑顔になる。これだけぷるぷるのオムレツは自分ではなかなか焼けないので、まさに職人技
卵がふわっと開く様子は眺めるだけで笑顔になる。これだけぷるぷるのオムレツは自分ではなかなか焼けないので、まさに職人技

 それではようやくいただきます! 明太子ごはんとたまごを一緒に口に運ぶと……天国、天国がここにありました。明太子は辛すぎず甘すぎずちょうどいい辛さで、バターのきいた半熟卵がごはんを優しく包んでくれます。まろやかだなと思っていたら、どうやらオムレツにチーズが入っているようです。ごはんは白米だけでなく麦も入っていて、もちもちした食感があります。

意外にも全体的に優しい味わいに感じた。明太子とバター、チーズ、卵のバランスが絶妙
意外にも全体的に優しい味わいに感じた。明太子とバター、チーズ、卵のバランスが絶妙

 半分ほど食べたら、別添えのケチャップもしくはマヨネーズをかけて味に変化を。といいながら、あまりにおいしくて、筆者は残り3分の1の時点でケチャップとマヨネーズの存在を思い出しました。

「こんなにおいしいならプラス150円で大盛りにすれば良かった!」と後悔していましたが、完食するとお腹いっぱいに。それもそのはず、オムレツには卵を2個使っているんです。ごはんもお茶碗に山盛り1杯くらいある量でしたし、それはお腹もいっぱいになりますよね。

この日のデザートはチョコレートケーキ。もちろん甘いものは別腹
この日のデザートはチョコレートケーキ。もちろん甘いものは別腹

 今回は看板メニューのメンオムをいただきましたが、五穀には「焼き肉オムライス」や「ガーリックオムライス」といった変わり種のオムライスだけでなく、「まぐろごはん」や「しょうが焼きごはん」といった食堂然としたメニューもあります。

 明太子のオムライスなんて味が想像できるじゃないか──そう思った人こそ、ぜひ五穀のメンオムは食べてみてください。これまで食べたことのある明太子オムライスとはまったく違う、感動のオムライスに出会えますよ!

●SHOP INFO

五穀

店名:五穀

住:福岡県中央区六本松4-2-6 MJR六本松1F
電:092-716-5766
営:11:00~22:00(L.O.21:00) ※ランチメニューは15:00頃まで
休:月曜、第1・第3火曜(年内は12月29日まで営業、年始は1月5日から)

●著者プロフィール

今西絢美

編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好き。