カラアゲニスト絶讃! 創業82年の老舗『野方食堂』の名物からあげの魅力とは?

カラアゲニスト絶讃! 創業82年の老舗『野方食堂』の名物からあげの魅力とは?
とりから定食・790円。大きめのからあげがゴロンと盛られています | 食楽web

 普段、カラアゲニストとして活動する筆者は、どんなシーンでも大活躍のからあげのことを「4つの“お”を持つ万能食」と思っています。つまり「おつまみ」「おかず」「おやつ」「おみやげ」。その中でも、今回は2つめの「おかず」として大人気のからあげをご紹介します。

創業は昭和11年。地域の人々に愛され続けています
創業は昭和11年。地域の人々に愛され続けています

 それが、東京・中野にある、昭和11年創業の『野方食堂』。こちらは地元の人を中心に愛される庶民的な定食屋さんです。ランチタイムにお邪魔しましたが、お客さんが絶えることのない人気店。創業以来の名物メニュー「サバの味噌煮」のほか「しょうが焼き」などの定番の定食がズラリ…ですが、からあげも絶品。何と言ってもこちらのからあげ、第9回からあげグランプリ・東日本しょうゆだれ部門で金賞を受賞しており、カラアゲニストたちも一目置く逸品なのです。

漬けダレにしっかりと漬けた肉はジューシーで肉汁もたっぷり!
漬けダレにしっかりと漬けた肉はジューシーで肉汁もたっぷり!

 オーダーした「とりから定食」(790円)は、大きめのからあげが4個も盛られていて嬉しくなります。パリパリ系の衣は2度揚げされています。そのため表面の色もいい。2度揚げは油から出している間に余熱で中まで火を通すので、よりジューシーに仕上がるんですね。

 軽いお焦げが香ばしい衣を歯が突き破ると、フワッとやわらかい肉がお目見え。ショウガやニンニクのさわやかな風味とともに、肉汁がたっぷりと流れ出します。おまけに肉にはとろみもあり、舌ざわりが実にいい! なめらかな食感がさらに食欲をそそります。肉にしっかりと味がついていて、これはごはんに合う! ふっくらとしていて、かすかに甘みもあり“おやつ”でも喜ばれそうな味わい。

「漬けダレに長時間漬けているので、味もしっかりと、肉もジューシーになっているんです」と店長さん。なんと3日も漬け込むのだとか。その漬けダレも長い年月の間に試行錯誤を繰り返してできたものだそう。もはや伝統の味と言っても過言ではないようです。

 こちらは夜は居酒屋になるので「おつまみ」でもいけそうです。しかもテイクアウトもできるそうなので“おみやげ”にもOK。4つの“お”を満たした理想的な万能からあげです!

●SHOP INFO

野方食堂 外観

店名:野方食堂

住:東京都中野区野方5-30-1
TEL:03-3338-7740
営:ランチ11:30~14:45/ディナー17:30~23:00
休:木

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。