東京サバイバル飯! 『丸亀製麺』で話題の“130円の天かす天丼”を食べてきた

“丸亀”の天かす天丼は立派だった!

 さあ実食です。天かすはカリッカリ、青ネギはシャッキシャキ。この食感だけでも十分に楽しく、天ダレのほんのり甘くスッキリした味わいがよく合います。天かすをよく噛み締めていると、エビ天やイカゲソ天といった魚介系の味がうっすら染みており、これはもはや“具のないかき揚げ”なのではないかと思うほど。想像した味を裏切りません。

 むしろ、仕方なく頼んでしまった「ざるうどん」はすっかりサイドメニューと化し、「天かす天丼」が一発逆転、メイン料理となったのです。

 それだけではありません。私は発見してしまいました。店内を見回すともう1つの無料アイテム「温かい天つゆ」があることを。

 それはポットに入った天つゆ。何度も言いますが、これも無料。そこで、これを小さな茶碗に入れて「天かす天丼」にたっぷりかけてみます。この行為は全く恥ずかしくありません。

 かつおダシの効いたおツユが、天かすと出会う。すると、どうなるかわかります? そうです。「たぬきそば」の天かすのように、ツユをたくさん吸ったぶよぶよ天かすに変化し、さらにこの味変は、まるで天丼茶漬けを食べているようで美味しいのです。

天つゆを吸った天かすが旨い!
天つゆを吸った天かすが旨い!

 たった130円で、かき揚げ丼を彷彿させ、そのあと〆の天ぷら茶漬けも味わえるとは…。恐るべし、「天丼用ごはん」130円。

 しかし、くれぐれも注意してください。セコさを貫くのは、見栄を張るよりはるかに辛い。逆に言うと、これに慣れてしまうと、人間としてなにか大切なものをなくしてしまうリスクもあるかもしれません。

(取材・文◎土原亜子)