博多風からあげ! 福岡出身の店主が作る『うまかもん』の「博多唐揚げ定食」を食べてきた

サクッ&モチッとした衣の食感が秀逸! 福岡出身の店主が作る『うまかもん』の「博多唐揚げ定食」を食べてきた
通常の2~3倍サイズほどのからあげ。9個オーダーすると圧巻です | 食楽web

 九州・福岡といえば有名な鶏肉文化圏。今回はその福岡出身のご主人がこだわり抜いて作ったからあげが食べられる『鳥専科 九州博多 うまかもん』(東京・江戸川区)へ。JR総武線・平井駅北口から徒歩2分ほどにあるこちらのお店、ランチで人気なのが「博多唐揚げ定食」(600円~)。からあげの個数は3個、5個、7個、9個と奇数単位の4段階で選ぶことができます。私は9個(1,050円)にしました。

「お待たせしました!」と出されたのは、からあげの山! 1個のサイズも大きめで、通常の2~3倍ほどの大きさです。さっそくいただくと、衣が珍しい食感で、これも驚き。カリッではない…フワッでもない…。その中間のような、サクッときたかと思うとモチッとした感覚が歯に伝わってきます。

山のように積み上げられたからあげに圧倒されます
山のように積み上げられたからあげに圧倒されます

 ご主人によると、小麦粉は使わず、片栗粉と卵を使っているとのこと。あとからくるモチッとした食感は卵でしたか! しかも濃厚な旨みで知られるブランド卵・奥久慈卵だそうです。「カリカリ系の衣もいいけど、冷めると風味が落ちますから。もっと違う食感の衣にしたかったんです」と語るご主人。

じんわりと染み出す肉汁。これが衣とうまくからんでくれます
じんわりと染み出す肉汁。これが衣とうまくからんでくれます

 肉の味付けにはニンニクは使用せず、生姜と醤油のみ。醤油はこれまた濃厚な味わいの再仕込み醤油。たしかに味が濃厚です。生姜の味がガツンと来るかと思いきや、むしろ爽やかに香る感じ。生姜と再仕込み醤油がケンカすることなく、肉の旨みとうまく調和していますね。

 衣の卵が、肉を見事にコーティングしているので、うま味がしっかり閉じ込められています。サクッ&モチッの衣がたっぷりの肉汁に触れて、口の中でじわじわと溶けていき、噛めば噛むほど生姜の風味がフワンフワンと鼻の奥をくすぐります。ああ、美味しい…。これは9個じゃ物足りない、あと5個は食べたい…と思ったほどです。

ムネ肉を使った「とり南蛮」。自家製タルタルソースは甘さひかえめ
ムネ肉を使った「とり南蛮」。自家製タルタルソースは甘さひかえめ

 こちら、博多風というだけあって、からあげの味のバリエーションに“九州らしさ”が漂っているのも特徴。「めんたい唐揚げ」や「ゆず胡椒唐揚げ」、自家製タルタルソースとムネ肉を使った「とり南蛮」もおすすめです。

●SHOP INFO

鳥専科 九州博多 うまかもん 外観

店名:鳥専科 九州博多 うまかもん

住:東京都江戸川区平井5-22-1 黒川ビル 1F
TEL:03-6657-1110
営:火~金11:00~15:00、17:00~22:00(LO21:30)
  土・日・祝11:00~22:00(LO21:30)
休:月

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。