ふわほわ薄茶orとろ~り濃茶。『一幸庵』の和菓子と一緒に味わいたいのはどっち?

季節の菓子と薄茶をいただく

 カフェでいただける季節の菓子は常時5種前後。お好みの和菓子1種と抹茶を選びます。抹茶には、薄茶と濃茶があるのをご存知でしょうか。お店ではどちらか好きな方を選ぶことができます。好みにもよりますが、どちらか迷ったら親しみやすい薄茶がおすすめです。

 お湯に抹茶を溶かし、茶筅(抹茶とお湯を混ぜる竹製の道具)でシェイクしたカプチーノ風のものが一般的に抹茶として知られている薄茶です(流派によって異なります)。

 美幸さんの点てる薄茶は気泡がきめ細やかで、ふわふわのメレンゲを彷彿とさせます。一口目にはビールの泡よろしく、上唇に薄緑のひげをつける人もいるとかいないとか。

季節の菓子と抹茶1,000円。薄茶か濃茶が選べる
季節の菓子と抹茶1,000円。薄茶か濃茶が選べる

 和菓子を食したのち、優しい泡のあとに抹茶の甘みとかすかなほろ苦さが口の中に広がり、至福の瞬間が訪れます。「上質の茶筅のおかげですよ」と謙遜する美幸さんですが、『一幸庵』の和菓子と一緒にふわほわの薄茶で一服できるのはなんとも贅沢なひとときです。

 ちなみに薄茶、濃茶ともに、使う抹茶やお湯の温度、点て方(点てる人)によって甘い、苦い、渋いなど、味わいに差が出る飲み物です。続いて、濃茶をご紹介しましょう。