鶏の旨み爆発! 練馬「博多水炊きらーめん」の鶏白湯スープがサラサラなのに濃厚な理由

濃厚なのにサラサラ

低加水のストレートの細麺130gが入ります
低加水のストレートの細麺130gが入ります

 メニューは「博多水炊きラーメン」のほか、「鶏つけそば」「汁なし担々麺」「鶏まぜそば」の4種類。今回は、鶏白湯のスープを味わいたいので、看板料理「博多水炊きラーメン」(780円)をオーダーしました。

 スープはクリーミーな白濁色で、具材には、塩だけで低温調理した鶏むね肉、一夜干しして焼き目をつけた鶏もも肉、柚子つくねの味わいの違う3種の肉が入ります。加えて、きくらげ、刻みねぎが配されています。

低温調理された鶏むね肉はふんわり柔らか。一夜干ししてこんがり焼き目をつけたもも肉は香ばしく、柚子胡椒&軟骨入りつくねもコリコリと風味豊か
低温調理された鶏むね肉はふんわり柔らか。一夜干ししてこんがり焼き目をつけたもも肉は香ばしく、柚子胡椒&軟骨入りつくねもコリコリと風味豊か

 スープはとてもサラサラとしていますが、鶏の出汁が驚くほど濃厚です。麺は低加水のストレート細麺で、一般的な博多ラーメンよりやや太く、スープをしっかり吸うので、麺からも鶏の旨みを感じることができます。丼全体が、鶏のおいしさで溢れかえっている、といった感じ。

 そういえば、店頭の張り紙に、「当店のスープは ただ濃度のみを高めるのではなく 鶏本来の自然な旨みを追求した 博多水炊き製法を基に作られております。尚、「豚骨」「魚節」「化学調味料」は 一切使用しておりません」と書いてありました。

 この一文で気になるのは「濃度のみを高めるのではなく」という部分。そこで角さんに聞いてみると、
「国産の丸鶏と鶏の骨、ネギの青い部分と生姜を水だけで煮込む、昔ながらの博多水炊きのスープの製法で作っています。スープは煮詰めれば煮詰めるほどドロドロになって、確かに鶏の味が濃厚になりますが、同時に鶏の良くない部分も出てきてしまう。そこで、ドロドロにするのではなく、サラサラの状態でも旨みがぎゅっと出るギリギリの塩梅を見極めているんです」と解説してくれました。