しっとりすぎる! ささみの概念が変わる『イマカツ』の「ささみかつ」が激ウマな理由とは?

ロースかつも絶品だ!

 確かに調理を見せていただくと、冷蔵庫から岩手産の鶏のささみを取り出して、すぐに小麦粉、卵、パン粉を1回だけつけて揚げる、一般的な工程。

ささみを卵にくぐらせた後、ほんのり甘みをつけているという特製パン粉をつけます。やさしく包むように念入りにつけています
ささみを卵にくぐらせた後、ほんのり甘みをつけているという特製パン粉をつけます。やさしく包むように念入りにつけています
素材によって蒸らし時間も変えています
素材によって蒸らし時間も変えています

 しかし、執行店長が言うように、高温、低温の順でじっくりと揚げ、その後、5分程度、蒸らしていました。

「揚げたては、お肉の中心まで火が入っていないんですが、余熱でじんわり火が入っていくんです。ですから素材によって蒸らし時間も微妙に変えるんですよ」

 つまり、あの絶品の柔らかさは、素材の良さと、計算されたテクニックによるものだったんです。

「ロースかつ膳」1,240円
「ロースかつ膳」1,240円

 せっかくなので、「ロースかつ」もいただいてみました。ささみかつ同様、お塩でいただくと、こちらも衣はサクッとしていますが、お肉がふんわりと柔らかく、口の中に脂の甘みがじゅわ~っと広がります。ささみもいいけど、ロースも最高!

ロースかつも薄いピンク色
ロースかつも薄いピンク色

「豚肉は岩手の“やまと豚”を使用しているんです。特に“ヒレかつ”は、そのお肉の旨み、甘みも存分に味わえますよ」

 では、ヒレも……

 もう、“イマカツ”が止まりません。トンカツの名店が去って、また名店が誕生とくれば、嬉しい悲鳴が止まりませんね。

 神保町という学生街で気軽に行きやすいので、みなさんもまずはランチの「名物 ささみかつ」から衝撃体験をしてみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

イマカツ 神保町店

店名:イマカツ 神保町店

住:東京都千代田区神田神保町2-48
TEL:03-5357-1299
営:11:00~16:00(15:30LO)
  18:00~22:00(21:30LO)
休:なし