開店30分で完売! 土日祝しか営業しない幻のカヌレ専門店『ダンラポッシュ』のカヌレはなぜ旨い?

これは可愛い! ひと手間かけた三角包みのパッケージ

「カヌレは温度にデリケートな焼き菓子で、カヌレ型もシリコン製やテフロン製よりも扱いが難しい、けれど美味しくできる銅製で焼いています。気を抜くと失敗するので、1日中ドキドキしています」と笑う内藤さん。

 カヌレの完成度の高さと美味しさはもちろん、実は内藤さんの接客にも定評があります。お客と会話をしながら手際よくカヌレを包んでいくのですが、その三角包みのパッケージが、また可愛いんです。

三角包みの手際の良さも必見
三角包みの手際の良さも必見

 フランス語で「パケ・モンテ」という、フランスのパテスリーの伝統的な包み方で、カヌレ1個でも丁寧に包んでくれます。

 その分、待ち時間はかかりますが、受け渡し時に「可愛い」「素敵」と自然と笑顔がこぼれ、並んでいる人たちもそれを微笑ましく眺めているのが印象的でした。

取材時に偶然目にできたレアなハートマーク入り包装紙
取材時に偶然目にできたレアなハートマーク入り包装紙

 そして“幻のカヌレ”の味はというと、表面はカリッカリで、中はしっとり。噛むほどに素材の味が口の中にやさしく広がり、カリッ&しっとりが最後まで続くので、小ぶりでも満足度は十分です。

 ワイン好きなら一口食べれば、「ワインに合うカヌレ」というコンセプトの意味が「あぁ、こういうことか」と感覚的にわかるはず。

「カヌレを通じてフランス文化を伝えていきたい」と語る内藤さん
「カヌレを通じてフランス文化を伝えていきたい」と語る内藤さん

 しかし、“ワイン”というブレない軸があるからこそ、ダンラポッシュのカヌレの個性が際立ち、ファンを増やし続けているのかもしれません。今週末も、数時間で完売するカヌレを求めて、多くの人が店先に列を作りそうです。

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 小さな女の子から年配の男性まで客層に幅があり、多くの人に愛されている『ダンラポッシュ』。実は5月11日に当サイトで紹介した「タケノとおはぎ」とは目と鼻の先で、両店の行列は、今や週末の街の風物詩になっているようでした。

(取材・文◎浜堀晴子)

●SHOP INFO

店名:オーガニックカヌレ ダンラポッシュ

住:東京都目黒区中町1-36-6 1F
TEL:非公開
営:11:30~18:00(なくなり次第終了)
休:月~金
https://www.facebook.com/DanslaPocheTYO/