甘いと見せかけて辛い! 大阪発『いずみカリー水道橋店』の絶品「牛スジカリー」のスパイシーマジックの謎に迫る!

牛スジがポイントのマジックカレー

「野菜どっさりカリー」1,000円
「野菜どっさりカリー」1,000円

 お答えいただいたのは店主の川上さん。

「最近流行ってる大阪スパイスカリーと大阪欧風カリーはちょっとタイプが違うのですが、うちの“大阪発欧風牛スジカリー”は最初甘くて、食べていくうちに辛くなる、というのが最大の特徴です」

固い牛スジをトロトロになるまで煮込むと甘みのある脂がたくさん出てきます
固い牛スジをトロトロになるまで煮込むと甘みのある脂がたくさん出てきます

「どうして時間差で変わるんですか?」と聞くと、「まず、牛スジが入っていないプレーンの状態のカレーソースもあるので食べてみてください」と言われました。

 そちらを一口食べると、ん? 甘辛い?

「牛スジが入っていないと、最初から辛さを感じますよね。大阪カリーでも色々な作り方がありますが、いずみカリーの場合、ベースはたっぷりのフルーツと野菜、そこにこれまたたっぷりのスパイスを入れて4時間以上煮込み、そこにウスターソースを加えます」

 そのプレーンなカレーソース自体は甘辛なのですが、別鍋で煮込んだ牛スジを合わせると、その“脂”が引き金になるのか、甘みを先に感じるようになるというのです。不思議ですが、「スパイスと舌の味蕾のマジックでしょう」と川上さん。

大阪にはソースの種類がゴマンとあります
大阪にはソースの種類がゴマンとあります

 川上さんのお話を聞いていると、大阪人がスパイスカレー好きな理由が少し見えてきた気がしました。カギは“ウスターソース”。たこ焼き、お好み焼き、串揚げと、大阪人の食はソースを多用する食文化。関西には数え切れないほどのソースブランドと種類が売っていると聞きます。

 そして、ウスターソースは、野菜や果実などをピューレにし、香辛料を加えて調整&熟成させた液体調味料。まさにカレーソースと似た調理法です。

「子どもの頃からウスターソースで、香辛料に馴染みがある大阪の人だからこそ、スパイスカレーが好きなのかもしれませんね」

 と、勝手な解釈をしていたら、「ぜひ、“食い倒れカリー”に挑戦してみてはいかがですか?」と言われました。それがこちら。

「食い倒れカリー」(限定3食)3,000円
「食い倒れカリー」(限定3食)3,000円

「とんかつ、エビフライ、カニクリームコロッケ、カマンベールフライ、ハンバーグ、揚げ野菜が載って、ライスは通常の2.5倍。いかがでしょう?」

 なんと開店して早々、すでに6人ほど挑戦したそうです。完食するとヘルシーな黒烏龍茶がもらえるそうですが、さすがに筆者はフードファイターではないので遠慮しました。でも牛スジカリーの魅力にはたっぷりハマりましたので、次は、人気ナンバー2の「皮付き豚バラブロックカリー」を食べにきます!

・・・・・・・

※「食楽webを見た!」と店員さんに伝えると、先着30名限定で、イカリングorフィッシュフライを無料でプレゼントしてもらえるそうです。この機会にぜひ行ってみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

いずみカリー(Izumi Curry)水道橋店

店名:いずみカリー(Izumi Curry)水道橋店

住:東京都千代田区西神田2-8-11 西村ビル1F
TEL:03-6261-5407
営:11:00~21:00 (20:30 L.O.)
休:なし