“読書と日本酒”。新しいお酒の楽しみ方を提案する『Know by moto』が新宿に登場

全国から厳選した日本酒を常時約120種用意!

 日本酒は全国からバランスよく厳選したものを常時約120種類用意。お客の好みに合わせセレクトし、冷、常温、燗酒などそのお酒に合った温度で提供してくれます。また、少しずつたくさんの種類を味わえるよう、65mlや120mlでの注文も可能。リーズナブルなものだと65mlで300円という日本酒もあるので、カフェ感覚で気軽に美味しい日本酒を味わえるのも嬉しいポイントです。

 冷酒に使う酒器は、草花が描かれた小ぶりのグラスを使用。日本酒をより楽しんでもらえるよう、酒器や料理の器にもこだわっているそうです。

お店のイチオシ料理は「なめろう」

 日本酒と本がテーマのお店ですが、料理のラインナップが豊富で、どれも手が込んでいるのがこのお店のもう一つの魅力。『日本酒 スタンド 酉元』で経験を積んだ料理長の天野直生さんによれば「奇をてらったものではなく、お酒に合うシンプルな料理を心がけています。見せ方や食べ方を工夫することで、料理の美味しさだけでなく楽しいという体験も提供できれば」とのこと。

 中でもお店イチオシだというのが木グラスを器にしてパフェ状に盛り付けられた「なめろう」(580円)です。取材した日は旬のブリを「なめろう」でいただきました。

 魚を、粘り気が出るほど細かく叩いて仕上げるのが一般的な「なめろう」ですが、同店では刺身のような食感も楽しんでほしいとブツ切りで調理。味噌の味付けも控えめで、代わりに酢味噌を少し加えることで、ブリ本来の味を楽しむことができるうえ、チーズのような深い旨みも感じさせてくれます。

 また、パフェのような盛り付けにも秘密が。通常は薬味と混ぜて食べるのが一般的な「なめろう」ですが「次の料理への口直しのために、薬味は最後に食べて欲しい」という考えから、器の底にカイワレ大根やミョウガなどの薬味を敷く盛り付けにしたのだそう。

「なめろう」に合うお酒として紹介してくれたのは「純米吟醸 萩乃露」。山田錦の母株である山田穂を使用しており、やさしい甘さとやわらかさがありながらも、しっかりと深い味わい。「なめろう」と合わせることで、さらにコクが深まります。