今までで一番旨い! とろふわ絶品「オムレツライス」が名物の洋食店『おまかせ亭』

何が出るかはお楽しみ? まかせて美味しいコース料理

取材時のコースの肉料理。リブロースステーキはすべてのバランスが◎
取材時のコースの肉料理。リブロースステーキはすべてのバランスが◎

 看板メニューに心ひかれますが、コースのバリエーションも多彩です。スープと温野菜が中心の「ヘルシー野菜コース」、サラダ、スープに加えオムレツライスやオニオンカレーライスなど、定番4種から選べる「カジュアルコース」、フルコースの「スペシャルコース」と、お腹の減り具合や気分によって選べるコースが平均5コースほど。

 プラス1,000円で赤白ワインとソフトドリンクがフリードリンクになるコースもあり、絶大なコストパフォーマンスの良さ。スタッフにそう伝えると「我々も、ちょっとサービスしすぎかなと思いますが(笑)、お店をはじめた理由が、本当においしい本格的な洋食を、多くの人に身近に食べてほしい、という思いからなので」とのこと。

自家製パンの食べすぎにはくれぐれもご用心
自家製パンの食べすぎにはくれぐれもご用心

 さて、オムレツライスは食べたい。でも店名にもなっている「シェフのおまかせコース(5,000円)」も食べてみたい…というそこのあなた。迷うことはありません。おまかせにはオムレツライスも入っています。

 オードブルに始まり、魚、肉、サラダ、オムレツライス、デザート、コーヒーまで大満足のフルコース。ボリューム的にもサービスが良すぎる傾向があるので、チョット少なめ(4,500円)の設定があるのもうれしい。

 苦手なものなどを最初に伝え、あとは何が出るかお楽しみだからワクワク。日々、提供した料理を書き留めておき、同じ料理は極力出さないようアレンジを加えるシェフの手腕と気配りに、月に何度も訪れるファンも少なくないとか。確かに、回を重ねるごとに「今夜はどんな味を経験できるのだろう」と楽しみになります。

「おまかせコース」のオードブルの一品、ワカサギのフリット
「おまかせコース」のオードブルの一品、ワカサギのフリット

 取材時のオードブルは、ワカサギのフリットやローストポーク。絶妙に効いた酸味、エスニックな香りの風味づけ、つけあわせの卵サラダの優しい食感……一皿ごとにまったく違う味わいが口に広がります。

 注意すべきはアンチョビ入りの自家製パン。ひそかな人気パンで、ついつい食べすぎそうになりますが、ここで欲望のままおかわりすると、コースの最後には満腹でパンパンになっちゃいます。

サーモンのふき味噌のせ。確かな技術に基づいた自在なアレンジ力がリピーターを飽きさせない
サーモンのふき味噌のせ。確かな技術に基づいた自在なアレンジ力がリピーターを飽きさせない

 本日のスープをはさみ、次はサーモンのソテーが登場。上に乗っているのは、なんとふき味噌。鼻に抜ける日本の春の香りが、洋風コースに違和感なく溶け込みます。

 ヤーコンやタピオカ入りの多種野菜のサラダから、いよいよ肉料理へ。リブロースのステーキはとても柔らかく筋っぽさも脂っぽさもなし。それでいて適度な脂と肉の旨みに惚れ惚れする焼き加減。ついついワインが進み、ものすごい贅沢をしている気分になってきます。

ティラミス(手前)とチーズケーキ。最後に出されるデザートもたっぷりで、これを目当てに通う常連さんも
ティラミス(手前)とチーズケーキ。最後に出されるデザートもたっぷりで、これを目当てに通う常連さんも

 肉料理の後、コースで出される「オムレツライス」はちょっと少なめ。そうでないと到底食べきれません。さらに満腹感に満たされながらデザートを。2人で行けば2種類、大勢で行けば数種類のデザートが出されます。濃厚なデミタスコーヒーのカップが空になると、すかさず注いでくれるのがうれしい。

「これも人気だから食べてみて」と、緑色のグラニテを出してくれました。口にしてみると、香り高く、さっぱりおいしい。でもグリーンの正体が何だかわかりません。教えてもらった答えは大葉。言われてみればその通りなんですが、。食べている時は「大葉」が主張しすぎず、すごくセンスのいいデザートでした。

「次はいつ来よう」。口福感と満腹感の中で、ついついそんなふうに考えてしまう『おまかせ亭』。ぜひ絶品オムレツライスを食べに行ってみてください。

(取材・文◎稲 佐知子)

●SHOP INFO

おまかせ亭

店名:おまかせ亭

住:東京都渋谷区渋谷1-9-5 高橋ビルB1
TEL:03-3409-7369
営:11:30~14:00(L.O.)
  17:00~21:00(L.O.)
休:日
http://omakasety.com/