実は本店でしか味わえない!『豆源』の“揚げたて塩おかき”が旨い理由

揚げてアツアツのおかきが食べられるのは本店だけ

 本店では、朝から夕方まで、ガラス越しにおかきを揚げる職人さんの姿を見ることができます。そう、本店だけは揚げたて熱々のおかきを買うことができるんです。

『豆源』の八尾谷篤さんにお話を伺いました。
「本店で揚げているのは“塩おかき”だけなんですが、これを目当てに買いに来られるお客さんがとても多いですね」

 ちなみに醤油味の“揚おかき”のほうは工場で作っているそうで、百貨店などの支店に卸しているのは両方とも工場からの直送。つまり、揚げたてを食べられるのは本店の「塩おかき」だけなのです。

 豆源の塩おかきと揚おかきは、共に今から37年前に誕生した商品で、なんと、豆菓子よりも売り上げ高が多い時もあるヒット商品だそうです。そこで、その美味しさの秘密を聞いてみました。

「おかきの元となる餅米は魚沼産のこがねもち米を100%使っています。そのもち米を蒸して、お餅をつくところからちゃんとやっています」

 また、機械で乾燥させず、天気のいい日に、社員やスタッフの方たちが1つひとつ天日干しをしているのだそう。

「天日で干すのと干さないのとでは、生地自体の甘みや食感が変わってくるんです」

いやはや、すごいこだわりです。

揚げる前のおかきの生地
揚げる前のおかきの生地
高温の油でじっくり揚げると、ふっくらしてくる
高温の油でじっくり揚げると、ふっくらしてくる

 生地ができたら、次は揚げる工程です。揚げ油にももちろんこだわりがあります。米油とごま油を半々に配合し、230~240℃の高温でじっくり揚げています。揚げ時間も、季節によって職人さんの感覚によって変えているのだとか。

「材料の品質の良さもありますが、豆菓子同様、お菓子作り職人の手を介しているので、味わいに違いが出ると思っています」

 確かに、豆源の1粒ひと粒の豆菓子は、芸術的と言えるほど細かな手作業が施されていますが、おかきも同様というわけです。

 というわけで、揚げたての「塩おかき」を1ついただいてみました。

 見た目はふっくらしていて、噛むとカリッと小気味いい音が響きます。そして、なんとも香ばしい! しかも塩味の先に、おもちの甘味も感じられます。「塩おかき」のキャッチコピーは“揚げたて ホッカリ うまい”ですが、まさにその言葉通り。本店に来て、揚げたての「塩おかき」を食べる価値は大いにアリ!です。もちろん、手土産としても優秀なのは変わりません。「この塩おかき、実は揚げたては本店だけで買えるんだよ」なんてひと言添えて手渡せば、喜ばれること間違いなし。

「塩おかき」小(90g)400円、大(180g)756円。共に税込。
「塩おかき」小(90g)400円、大(180g)756円。共に税込。
左2つが「揚おかき」、右2つが「塩おかき」
左2つが「揚おかき」、右2つが「塩おかき」

 ちなみに、筆者は醤油味の「揚おかき」も香ばしくて、とても好きです。両方を大量買いしちゃいました。ぜひ、みなさんも揚げたてを味わいに本店に行ってみてください。

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

麻布十番 豆源本店 外観

店名:麻布十番 豆源本店

住:東京都港区麻布十番1-8-12
TEL:03-3583-0962
営:10:00~19:30
休:火・不定休
http://www.mamegen.com/