「あさチャン!」で紹介されたアルゼンチンのソーセージサンド「チョリパン」を食べてきた!

チョリパンのトリコになったオーナーご夫妻

冷蔵庫のチョリソーは生のものを1週間ほど熟成させている
冷蔵庫のチョリソーは生のものを1週間ほど熟成させている

 日本初のチョリパン専門店を作った『ミ チョリパン』オーナーの中尾さんご夫妻にお話を聞くことができました。

「チョリパンとの出会いは、2人で1年半かけて世界一周旅行した時に立ち寄ったアルゼンチンでした。いろんな場所の屋台で売られていて、子どもから大人まで、朝昼晩といろんなシーンで食べていました。僕らが最初に食べた時は、まずチョリソーが牛肉でできていること自体が新鮮で、しかも、熟成されていてものすごく味が濃いと思いました。さらに、チョリパンの決め手となるチミチョリソースがまた美味しくて、忘れられない味になったんです」

チミチョリソースも手作り
チミチョリソースも手作り

 一度、帰国した二人だが、チョリパンの店を日本で出したいと思い、再びアルゼンチンを訪れます。「日本にはない味を出すにはやはり本場で修業しないと」と意を決して。

 街中のチョリパン屋を巡り、1番美味しいと思う店や、チョリソー工場で作り方を頼み込んで教えてもらったそう。まるで“情熱大陸”的なストーリーです。

「向こうの人にとってチョリパンは身近な存在すぎるのか、『日本でチョリパン屋をやりたい』って言うとよく笑われました(笑)。ただ、日本で誰もやっていないことをやりたかったこともあるし、大好きな国のソウルフードを真面目に日本に伝えたいなと、それこそ滞在期間ギリギリまで教えてもらいました」

オーナー中尾さんご夫妻で切り盛りしている
オーナー中尾さんご夫妻で切り盛りしている

 ところで、日本人の私たちがイメージするチョリソーは赤くて辛いソーセージのことだが、アルゼンチン・チョリソーはというと……「全然、違いますね」と中尾さん。

 日本でチョリソーといえば、辛いソーセージを指しますが、あれはメキシコのチョリソーで、スペイン語圏では、ソーセージのことはすべてチョリソーと言い、中でも牛肉を世界一食べるアルゼンチンのチョリソーは、ほとんど牛肉で作られているのが特徴。さらに、日本ではソーセージを言えばボイルや燻製したものを売っていますが、アルゼンチンでは “生”での販売が一般的なのだそう。

 店を開店する前には、誰も知らないミチョリパンということもあって周囲に反対されたこともあったそうですが、オープンから5年立った今、お店は連日大盛況。さらに、いまだにアルゼンチン・チョリソーを手作りで出しているチョリパン屋はどこにもなく、つまり、追随するのは簡単なことではない、ということを証明したのです。すごい!

「実は1月29日」がオープン記念日なんですと笑顔の二人
「実は1月29日」がオープン記念日なんですと笑顔の二人

 兎にも角にも、『ミ チョリパン』のチョリパンがとんでもなく美味しくて、アルゼンチンまで行かずにも食べられる幸せに感謝。そして、紹介いただいたテレビのグルメ情報にも感謝です!

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:ミ チョリパン

住:東京都渋谷区上原2-4-8
TEL:03-5790-9300
営:月〜土11:00~21:00LO
日・祝11:00~20:00
休:火、第2・4月(祝は営業)
http://michoripan.com