東京でしか味わえない唯一無二の「老舗グルメ」4選。洋食発祥の店や日本最古の居酒屋も!

東京3大たい焼きの一つ『柳屋』の天然「たい焼き」|人形町

創業者は長野の豪農出身。大名が泊まる本陣だったそうで「柳屋」はその屋号にちなんで名付けられたという
創業者は長野の豪農出身。大名が泊まる本陣だったそうで「柳屋」はその屋号にちなんで名付けられたという

 人形町駅から歩いてすぐの「甘酒横丁」といえば、食べ歩きにぴったりのグルメストリート。通りに入ると、ほのかに甘~い匂いが……。もうそれだけワクワクしてきますが、ここをふらふらと歩いていくと見えてくるのが創業1916(大正5)年の老舗たいやき専門店『柳屋』さん。

『浪花家総本店』(麻布十番)、 『わかば』(四谷)と並んで東京三大たい焼きのひとつと称される名店中の名店です。店頭では職人さんがたい焼きを焼いており、お客さんが吸い寄せられるようにどんどん入っていきます。

薄皮の中に十勝産小豆のあんがぎっしり詰まった逸品
薄皮の中に十勝産小豆のあんがぎっしり詰まった逸品

 ちなみに、たい焼きには俗に「養殖もの」と「天然もの」があるのをご存知でしょうか? 養殖ものは一度に複数個をまとめて焼くタイプで、天然ものは1つずつ金型で焼くタイプ。柳屋のたい焼きはもちろん天然もの。

 3代目・竹内彰一さんによると創業以来ずっとこのスタイルを守り続けてきたそうです。「金型は鉄製の特注品です。焼く時間は3分ちょっとかな。途中1回しかひっくり返しません。強い火力でパリッと焼き上げています」と竹内さん。

鉄製の特注金型を使い、強い火力でパリッと焼き上げる。焼き時間は約3分。途中1回しかひっくり返さないのが柳屋の流儀
鉄製の特注金型を使い、強い火力でパリッと焼き上げる。焼き時間は約3分。途中1回しかひっくり返さないのが柳屋の流儀

 皮はパリッパリの薄めタイプ。焼きたてを割るとホカホカの湯気がモワ~ッと立ち上り、中からどっさり入ったつぶあんがあふれてきます。小豆は十勝産。その日の朝作ったばかりの熱いあんこを使用。

尻尾の先まであんこがぎっしり詰まっているので、どこから食べてもがっかりすることはない
尻尾の先まであんこがぎっしり詰まっているので、どこから食べてもがっかりすることはない

 アツアツをほおばると、皮はパリッとしながらも、かすかにモッチリ感もあります。あんこは頭のてっぺんからしっぽの先までたっぷり。1つから購入できますが、6個、10個、12個~の場合、おみやげ用の箱入りにもしてもらえます(別途箱代が必要)。

 たくさん買って食べきれない場合は、1つずつラップでくるんで冷凍庫へ。食べる時は電子レンジで20秒ほど温めて、そのあとトースターで皮をパリッとさせるのがオススメ。

●SHOP INFO

店名:柳屋

住:東京都中央区日本橋人形町2-11-3
TEL:03-3666-9901
営:12:30~18:30
休:日・月