ロードサイドの人気ラーメン店『おおぎや』はウマいのか? 「ネギみそチャーシューメン」を食べてきた

いざ実食。おおぎやの「ネギみそラーメン」の味は?

トッピングメニューに「生搾りニンニク」が!
トッピングメニューに「生搾りニンニク」が!

 出来上がりを待つ間、テーブル回りを見回すと、トッピングメニューの「生搾りニンニク」(無料サービス)という文字を発見。壺などに入ったおろしニンニクを見かけることはよくありますが、生搾りというのは珍しいですね。

 7~8分して我々のネギみそラーメンが着丼しました。

「ネギみそチャーシューメン」1210円
「ネギみそチャーシューメン」1210円

「ネギみそチャーシューメン」は、チャーシュー4枚が重なるように横たわり、その横に辛みネギ、コーン、そして下には大量のもやしが控えています。かなりのボリュームです。そして間をおかず、「マル得ネギみそラーメン」も運ばれてきました。

「マル得ネギみそラーメン」(1025円)
「マル得ネギみそラーメン」(1025円)

「ネギみそチャーシューメン」と比べると、「マル得」のほうは量が控えめでどことなく上品な印象。煮玉子や海苔といったトッピングも、丼全体のビジュアルを華やかに見せています。ともあれ、お互いにの自分のラーメンのスープを一口飲んでみます。

「ネギみそチャーシューメン」のスープ
「ネギみそチャーシューメン」のスープ

「おっ!? 味噌汁みたい?」と筆者。友人も「優しい味だ!」との感想。豚ガラと鶏ガラでとったベースに、特製の味噌を合わせたというスープは、脂がほとんど浮いておらず、ニンニクのガツンとしたインパクトもなし。実に穏やかでやわらかい味なんです。

 スープにじわじわと辛味ネギを沈めるとツンとしたシャープさが加わりますが、それでもベースがまろやかなせいか、さほど辛くはありません。自家製麺は中太で、口当たりがつるつる&ムチッとしていて、まろやかなスープを過不足なく絡めとってくれます。実に滋味深い味わいです。

『おおぎや』のセントラルキッチンで作られる自家製麺
『おおぎや』のセントラルキッチンで作られる自家製麺

 そしてチャーシューは『くるまやラーメン』に比べると薄めで食べごたえという点では劣りますが、その分、柔らかくて麺と一緒に食べやすく、これはこれで実に美味。チャーシューメンにしてよかった!

 勢い良く食べているうちに、優しすぎる味なので、変化が欲しくなりました。そこで無料の「生搾りにんにく」のことを思い出し、スタッフさんにお願いすると、すぐに持ってきてくれました。

無料の「生搾りにんにく」
無料の「生搾りにんにく」

 登場したのは、小ぶりの生にんにくが7個と、とんこつラーメン店などでおなじみの「にんにくクラッシャー」。クラッシャーににんにくを2個ほど放り込み、ムギューッと潰すと、下からところてん状になったにんにくが押し出されてきます。

 これをラーメンに投入すると、力強い香りが一気に立ち上ると同時に、スープに強烈なニンニク味が加わり、あの穏やかだったみそラーメンが、一気にガツンとパンチが効いた味わいに変化。これはイイですね~。

生搾りにんにくは途中で味変に入れるのがオススメ
生搾りにんにくは途中で味変に入れるのがオススメ

 さらには、卓上のラー油やお酢をほんの少し回し入れたりしながら、自分好みにカスタマイズ。そう、『おおぎや』のネギ味噌ラーメンは、ベースの味が濃厚すぎず、はたまた、にんにくや背脂などでキメキメの味になっていない分、自分好みに自由に味変ができるのが楽しい一杯でした。

まとめ

『おおぎや』はロードサイドのラーメンチェーンの中で最も万人受けしそうな優しい味でした(食楽web)
『おおぎや』はロードサイドのラーメンチェーンの中で最も万人受けしそうな優しい味でした(食楽web)

 というわけで、『山岡家』や『くるまやラーメン』など、ロードサイドのラーメンチェーンの「ねぎ味噌ラーメン」を食べ歩き続けてきて、店ごとの違いが徐々にわかりつつあるわけですが、ここ『おおぎや』のラーメンは、他のお店に比べ、老若男女を問わず、万人が美味しいと思える味わい。あえて穏やかな味に仕上げているんだろうな、と思いました。

 今後もまだまだ知らないロードサイドラーメンチェーンを食べてみたいので、美味しいお店があったらぜひ教えてください!

(撮影・文◎土原亜子)