東京・最新スパイスカレーの名店6選

本場インドの伝統的レシピと
日本の旬野菜で仕立てるカレー

カレーの惑星@下北沢

カレー2種盛 1,200円(税込)。カレーは日替わりで3種類ほど。写真は海老の殻で引いた出汁が味に深みを加える「海老のココナッツカレー」と、挽きたてのカルダモンが香る「彩り野菜のチキンキーマ」。プレートには日替わりのスパイスおかずが4種類ほど盛られる
カレー2種盛 1,200円(税込)。カレーは日替わりで3種類ほど。写真は海老の殻で引いた出汁が味に深みを加える「海老のココナッツカレー」と、挽きたてのカルダモンが香る「彩り野菜のチキンキーマ」。プレートには日替わりのスパイスおかずが4種類ほど盛られる

 ここ「カレーの惑星」の味の基本は、旅好きな店主・出口真理さんがインドで出会った舌の記憶。田舎町の民家に飛び込み、 あるいは現地の主婦に教えを請い、文字通り体当たりで挑んだ旅の成果なのだ。

 だがインドの伝統的なレシピに則ることは、本場と同じ味であることとイコールではない。冷蔵庫のない家も多いインドでは、市場で買った旬の野菜をすぐにカレーにすることが多い。つまり日本で作られる出口さんのカレーには、本場の伝統と日本の旬菜、両方の魅力が閉じ込められているのだ。

 だからこそ、そのカレーはしっかりとスパイスが利きつつ、滋味深さを兼ね備える。日本食材のアチャールや、皿を飾る副菜も同様。スパイスが香りながら、どこか優しさも感じさせる。それがたまらない魅力となっている。

 「ふらりと気軽に寄れる近所の食堂のような存在でありたい」と展望を話す出口さん。たしかにここのカレーだったら、毎日だって食べられそうだ。

(左)「アチャール盛合せ」500円。辛味と酸味のあるインドの 漬物・アチャールを日本の食材で仕立てる。(右)「水餃子」300円。季節野菜と豚肉の水餃子をスパイスオイルで
(左)「アチャール盛合せ」500円。辛味と酸味のあるインドの 漬物・アチャールを日本の食材で仕立てる。(右)「水餃子」300円。季節野菜と豚肉の水餃子をスパイスオイルで

●SHOP INFO

カレーの惑星

店名:カレーの惑星

住:東京都世田谷区北沢3-34-3 石川荘1F
TEL:03-6407-8377
営:11:30~20:30 (20:00LO、売り切れ次第閉店)
休:火
予算/1,000円~2,000円 個室/なし カード/不可