09話【ベジつまみ】カラフル蒸し野菜のコチュジャンソース|ピリリと辛い野菜で、5月病を吹き飛ばす!という話

働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。

09話【ベジつまみ】カラフル蒸し野菜のコチュジャンソース|ピリリと辛い野菜で、5月病を吹き飛ばす!という話

食楽web

 異動の多い四月を経て、ゴールデンウィーク前後は仕事を片づけるためバタバタ。お天気も、暑くなったと思えば急に寒くなる落ちつかなさ。連休があるとはいえ、働く大人の疲れが出やすいのがこのシーズン。こういうダウナーな時期こそ、野菜をしっかり摂って栄養の充電をしたいところなのだが、何しろ台所に立つ気力が少なめ……というダメな私。

 食欲が湧いて元気がでる野菜料理……そうだ、スパイシーなエスニック系なんてどうだろうか。さっそく丸さんに連絡をしてみた。

「たしかに辛みの刺激があると食欲が湧きますよね。いろんな野菜をたっぷり摂れる料理、考えてみます」と、できあがってきたのがこちら。赤、緑、オレンジ、白と色とりどりの温野菜にコチュジャンソースをかけてあるそのお姿は、見るからに食欲をそそる。

「韓国料理だとイカやタコの刺し身を辛いソースに和えて使うことが多いんですが、今回は代わりにエリンギを使っています。食感が味の要なので、野菜を蒸しすぎてベタっとさせないように注意してくださいね」

 きゅうりや人参など、使われている野菜一つひとつの食感が違うので、口に入れて噛みしめたときの満足感も十分。それにしても、蒸しエリンギのコリコリした感覚、たしかにイカみたい。コチュジャンソースの甘辛い風味は野菜と相性ぴったり。ごはんのおかずとしても食べられそう。

 夏は冷やせば、サラダ感覚にアレンジ可能。スパイシーな野菜でしっかりパワーを充電して、これからやってくる梅雨を乗り切るぞ! とひとり心に誓うのであった。

材料(2人分)

・エリンギ……1本
・ブロッコリー……1/4本
・トマト……1/4個
・きゅうり……1/2本
・人参……1/3本
・おろしニンニク……小さじ1
・おろしショウガ……小さじ1
・長ねぎ……適量
・ごま……適量
・クコの実……適量

※エスニックソース
☆コチュジャン……大さじ1
☆酢……大さじ1
☆しょう油……大さじ1
☆野菜スープ……大さじ1 ※固形・顆粒の出汁を溶いたものでも可
☆ごま油……大さじ1
☆砂糖……小さじ1

作り方

1.エリンギ、ブロッコリー、トマト、きゅうり、人参はすべてひと口大にカットする。長ネギは白髪ねぎにする。

2.蒸し器にエリンギ、ブロッコリー、人参を入れて、串が通るくらい火が通ったら取り出す。蒸し器がない場合は、鍋に少量の水と上記の野菜を入れて、ふたを閉めて蒸し焼きにする。その場合、水がなくなると焦げるので注意。ちょうどいい食感と味を引きだすため、電子レンジで蒸さないほうがベター。

3.ボウルにすりおろしたニンニクとしょうがを入れ、☆の材料を追加し、よく混ぜ合わせる。

4.蒸し上がった野菜とトマト、きゅうりをお皿に盛り、【3】のソースをかける。仕上げに白髪ねぎを乗せ、ごまとクコの実をふりかけて完成。

●プロフィール

料理監修/丸さん こと 丸山翔

埼玉県出身、東京在住。鉄板焼き料理人、マクロビオテックセラピスト。スケートボードライダーを経て料理修業を開始。自身の店を開店後、現在は野菜や自然食を得意とする半農料理人として出張居酒屋などのイベントも開催。トランスセクシャルとしてLGBTのサポート活動も行う。
HP: http://okonomimaru-sk8.wixsite.com/marusuke-kitchen

写真・文/木内アキ

北海道出身、東京在住。”オンナが楽しく暮らすこと”をテーマに、雑紙や書籍、ウェブなどで人・旅・暮らしにフォーカスした文章を執筆。好きなつまみは氷頭。目標は「きちんとした自由人」。執筆活動の傍ら、夫と共に少数民族の手仕事雑貨を扱うアトリエショップ『ノマディックラフト』を運営中。
HP: http://take-root.jp/