クラフトビール×アイリッシュウイスキー「ジェムソン カスクメイツ」の実力とは?

クラフトビール×アイリッシュウイスキー「ジェムソン カスクメイツ」の実力とは?
食楽web

 はっきりしない天候とは裏腹に今年の夏もクラフトビールが盛り上がりました。お気に入りのクラフトビール、見つかりましたか? そんなクラフトビール愛好家の皆さんに朗報!
「クラフトビール好きのためのウイスキー」が登場しました。その名も「ジェムソン カスクメイツ」。

 ジェムソンといえば、アイリッシュウイスキーの雄ともいえる一大ブランドじゃないですか。俄然、興味が湧いた編集部はその真相を知るべく、9月4日に開催されたローンチパーティに伺いました。

従来のジェムソンとはまた違った、複雑で豊かな風味

 そもそも「ジェムソン」というと、高品質なアイルランド産の大麦と南フランス産のトウモロコシを使い、3度にわたる蒸留を重ねることで実現したまろやかな風味が大きな特徴ですが、「ジェムソン カスクメイツ」では、その味わいがどう変化したのでしょうか。まずはウェルカムドリンクのハイボールを試飲です。

 ほんのり香る甘さの後に、青リンゴのようなすっきりとした香りがします。口に含むと、まろやかさの中にも香辛料のようなスパイシーさをはじめ、さまざまな風味が感じられます。確かに無印「ジェムソン」とは一線を画す味わいに仕上がっているようです。

旨さの秘密はスタウト樽にあり!

 なぜこんな味わいに? その工程に目からウロコな「タネ」がありました。なんとクラフトビールを醸造していたスタウト樽をフィニッシュに使っているのです。

 実はジェムソン ミドルトン蒸留所があるコークという地域のマイクロブルワリーが、以前からジェムソンの熟成に使用していた樽を使ったクラフトビールを造っていたそう。そのスタウト樽をミドルトン蒸留所に再び戻し、ジェムソンのフィニッシュに使うというというアイデアから実現したのが「ジェムソン カスクメイツ」なのです。うーん、何たる発想の転換!

クラフトビールとのペアリングも楽しめそう

 感心しつつ、次に「ジェムソン カスクメイツ」と「ジェムソン スタンダード」との比較テイスティングや、日本のブルワリー「DevilCraft」のクラフトビール「ブラウンポーター」とのマッチングを試してみました。すると、その違いがより明らかに感じられるようになりました。

「ジェムソン カスクメイツ」を含んだ口中からは、ハイボールではあまり感じられなかったカカオの風味や、ほんのりですが華やかなホップの香りなども漂います。
 複雑かつ芳醇な味わいが楽しめる新たな「ジェムソン」といったところでしょうか。

 後から聞いたところ、スタウト樽でフィニッシュする期間は3カ月以上に及ぶそう。
 いわばクラフトビールからREBORN(再生)したこのウイスキー、クラフトビールとの相性が悪い訳がありません。

 実際、スタウト、IPA、ホワイトビールなどクラフトビールとのペアリングも楽しめそうです。

「クラフトビール好きのためのウイスキー」たる所以にも思わず納得の「ジェムソン カスクメイツ」。この秋、さまざまな飲み方で楽しめそうですよ。

●DATA

ジェムソン カスクメイツ

ジェムソン カスクメイツ

希望小売価格 2,500円(税別)
容量700ml/アルコール度数40度
ジェムソン/ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
https://www.jamesonwhiskey.com/jp/