【ヒミツめし】余りパンのお団子|『エノテカ眞』田代眞義さん【教えてください!】

プロの料理人をはじめとする、料理に長けた人がこっそり自分だけで楽しんでいるメニュー、通称「ヒミツめし」をライターが直撃。「え!? アレとソレが?」「想像できなかったけど、うまい!」驚きと料理の秘める可能性を引きだす、意外な組合せから生まれるマリアージュを、いいともスタイルのリレー形式でお届けします。ご自宅でもぜひお試しあれ!

【ヒミツめし】余りパンのお団子|『エノテカ眞』田代眞義さん【教えてください!】
食楽web

 美味しそうなお団子の写真に思わず喉がゴクリ。「挽き肉かな?」と思いきや、その材料はなんと食べきれずに固くなってしまったパン! 無駄なく食材を使い切る、家庭の味方的ひみつメシを教えてくれたのは、こだわりの日本酒とワインで楽しむ、東京は八丁堀のレストラン『エノテカ眞』の田代眞義さん。前回ご登場いただいた、和食店『つきじ 左光』の店主、五味元祐さんから、ひみつメシバトンを受け取ってくれたのだ。

「レストランでもご家庭でも、パンが余って固くなってしまうのは常ですよね。それをおいしく食べられるのが、この『余りパンのお団子』。もともとは北イタリアのトレンティーノ=アルト・アディジェ州の郷土料理が原型です」。

 ほうれん草や玉ねぎ、チーズなど具材と合わせて練り込むことで、モチモチとしっかりした食べ応えに変化。固くなったパンは、パン粉にするくらいしかないのかと思いきや、これならスープに入れたり、ソースをかけたりして、立派な一品に生まれ変わる。

「トマトソースとチーズをかけて焼くとか、一度作ってしまえばアレンジ次第でいろいろ楽しめます。冷凍保存もできるので、固くなったパンをまとめてお団子にし、冷凍しておけば食べたいときに食べたい量で調理ができるんです。当店では粉チーズをふり、焦がしバターをたっぷりかけて食べるのがオススメ。食材を無駄にすることなく、おいしくパンを使い切れますよ」。