いつもの鍋を10倍美味にするカセットコンロの逸品、アモルフォプレミアム【モノ好きの食卓04】

鍋の美味しさをグッと引き立てる、アモルフォプレミアム【モノ好きの食卓04】
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CLASKA Gallery&Shop DOのディレクターであり、日用品からアンティークまで大の買い物好きで知られる大熊健郎さん。そんな“モノ好き”人間のお眼鏡にかなった、食にまつわるモノとコトを紹介します。

 肌寒い季節の間は毎日でも食べたいのが鍋。簡単、手頃で体は温まるし日頃の野菜不足も解消、といいこと尽くめ。でも何より楽しいのが気の置けない仲間たちと鍋を囲んで賑やかに過ごす時間である。

 そんなときにいつも大活躍してくれるのがこちら、イワタニのカセットコンロ、アモルフォプレミアムである。家庭用カセットコンロが登場したのは1969年。当時ホースレス卓上コンロとして大ヒットしたそうだが、その業界初のカセットコンロを世に出した岩谷産業が1991年に最上級機種として開発したのが初代「アモルフォ」である。

 もう10年以上前であるが、カセットコンロを購入しようとあれこれ調べていたときに出会ったのがこの初代のモデルであった。その上質感溢れる姿に一目惚れしたものの、何せお値段がお値段。どうせならいいものと思いながらもここはいつもの貧乏性が顔を出してしまいその後しばらく躊躇していた。

 ところがある日、古美術や現代アートを愛する憧れの知人老夫婦宅にお呼ばれし、亭主自慢の手料理をご馳走になっている席でくだんのアモルフォが登場したのである。「ああこれは!」とリアルなシーンで目の当たりにし気分も高揚気味。さらに驚いたのが見とれてしまうほどの炎の美しさ。スタイリッシュな見た目だけじゃない道具としての「気品」に思わずうっとりしてしまった。

 「よし、買うぞ!」と初代アモルフォを購入し、現在は2代目のアモルフォプレミアム(初代はその後数々の賞を受賞しながらロングセラーを続け、2010年に19年ぶりにモデルチェンジして誕生)を愛用している。これを使うと鍋自体まで上等になった気がするから不思議なものである。鍋好きはもちろん、人を家に呼ぶのが好きな方には特におすすめだ。


鍋の美味しさをグッと引き立てる、アモルフォプレミアム【モノ好きの食卓04】
岩谷産業 アモルフォプレミアム ¥25,000+税

●著者プロフィール

大熊健郎

大熊健郎

CLASKA Gallery&Shop DOディレクター。1969年東京生まれ。インテリア会社、編集プロダクション勤務を経て2008年CLASKAのリニューアルを手掛ける。同時に立ち上げたライフスタイルショップ、CLASKA Gallery&Shop DOのディレクターとして、バイイングから企画運営全般を手がけている。
http://do.claska.com/