スープをかけて食べる“からあげ版ひつまぶし”が想像以上に旨かった!|「から活」日記

スープをかけて食べる“からあげ版ひつまぶし”が旨い!|「から活」日記
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『くにちゃんずキッチン』ぶっかけ丼

 からあげにかけるものといえば、タルタルソースやおろしポン酢などが定番ですが、ここ「からあげ専門店 くにちゃんずキッチン」ではなんと鶏スープをかけて食べる〈ぶっかけ丼・740円〉が大人気。ごはんの上に、そぼろ状の肉みそ、海苔、野沢菜をのせ、その上にからあげが4個。これにアツアツの鶏スープをかけて食べる、まさにからあげ版ひつまぶしです。

 各席には「ぶっかけ丼の食べ方」が書かれたボードが設置されています。それによると、(1)まず、からあげとごはんをそのまま混ぜて食べる、(2)次にアツアツの鶏スープを一気にかけて食べる、(3)そしてわさびや七味をかけて食べるという3段階で楽しむのがベストなよう。

 からあげの衣はやや固め。肉は弾力があります。スープをかけると衣がベチョベチョになるのでは……と心配したのですが、多少の湿気を帯びるものの、むしろしっとりとして、食べやすい柔らかさに。だから固めに揚げていたのですね。衣にも肉にも鶏スープのうま味がじっくりといきわたり、美味しさが倍加。ごはんの上にのせられた肉みそは、そのまま食べると薄味で、なんとなく物足りないのですが、スープと一緒になると味が際立ってきます。なるほど、からあげにスープなんて……と思っていたのですが、こんな食べ方もありだと納得した次第。

 ランチタイムは付近のビジネスマンでいっぱいになるようです。お店はご夫婦とおぼしきお二人が切り盛りしていますが、このお二人がなんとも優しい。食べ終えてお店を出ようとすると「ありがとうございました!午後のお仕事もがんばってください!」とひとりひとりに声をかけてくれます。ほっこりとした気持ちになれるランチタイム。ビジネスマンに人気なのは、からあげの味だけではないのでしょうね。

●SHOP INFO

店名:くにちゃんずキッチン

住:東京都中央区新川2-1-1進藤ビル1F
TEL:03-5542-0928
営:11:00~16:00、18:00~翌2:00
休:日、年末年始

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。