小樽のソウルフード・若鶏半身揚げが東京に進出!|から活日記

小樽のソウルフード・若鶏半身揚げが東京に進出!|から活日記
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肉のうま味十分!『NARUTO KITCHEN・東京五反田店』若鶏半身揚げ

 最近、都内では鶏の半身の素揚げを出すお店が増えています。半身はモモ、ムネ、手羽など、鶏の複数の部位を楽しめるので満足感もあり、人気のよう。また素揚げは衣を付けないため、余計な水分が抜けてうま味が増す一方、骨ごと揚げるため、骨の中にある髄液がしみ出し、さらにおいしくなるのです。

 今回うかがった「NARUTO KITCHEN・東京五反田店」は、北海道・小樽で昭和55年に創業した若鶏半身揚げ専門店「ニューなると」の姉妹店。なんでも小樽の人たちにとってはソウルフードと言えるほど、地元では愛されているものなのだとか。今年5月に東京に進出してきたお店ということもあり、さっそく偵察をかねて取材を敢行しました。

 こちらの看板メニューは若鶏半身揚げ(920円)。平日の夜にうかがいましたが、店内はほぼ満席。まわりのお客さんももれなくオーダーしている鉄板メニューのようです。

 目の前にドンと置かれたキツネ色の半身揚げ。全体から湯気がゆらゆらと立ち上っています。アツアツで手で持つと指先が思わず踊ってしまうほど。どこから食べようかという楽しい悩みがあるのが半身揚げの醍醐味ですが、私はまずモモからガブリと。表面がパリパリ!衣がなくてもこの食感を楽しめるのが嬉しい。衣もいいのですが、素揚げの薄い皮は、そこだけはがして食べるとこれがまた絶品。鶏のうま味がしみ込んだカリカリ食感の皮は素揚げを食べるときの箸休めにもなります。

 肉の断面からは芳醇な肉汁があふれ出します。ムネはほっくりとした食感でパサつき感ゼロ。手羽先も歯を軽く立てただけで骨からはがれてくれるほどの柔らかさ。

 塩とコショウのみで味付けしたということで、雑味がなく、鶏のうま味を満喫できます。ときどき口の奥で、塩とコショウの風味がよみがえり、これがまた食欲をそそること…。小樽と言えば寿司のイメージが強いのですが、こんな名物があったとは!地方発のご当地からあげ、実に奥が深い!

●SHOP INFO

店名:NARUTO KITCHEN 東京五反田店

住:東京都品川区西五反田2-26-4-1F
TEL:03-6417-0780
営:月~金 昼 11:30~14:30/夜 17:00~24:00
  土(夜のみ)17:00~24:00
休:日・祝
http://www.naruto-kitchen.com/shop_gotanda.html

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。