チーズコンシェルジュに聞いた「北海道チーズ」の魅力とお酒の最強ペアリング

日本のお酒に合う、和を醸すチーズたち

●日本酒に合うチーズ

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ニセコチーズ工房のブルーチーズ 「空(Ku:)」(上)1050円/100g

 オーナー近藤孝志さんは、フランスの小規模チーズ工房と、さらに蔵王酪農センターで日本人の嗜好に合うチーズ作りを学んだ人。現在は息子の近藤裕志さんがチーズ製造の中心となり、親子で切磋琢磨している。酵母タイプの「二世古 マルセラン」を筆頭に、ウォッシュ、ハード、白カビなど様々な種類を作っている。ブルーチーズ 「空(Ku:)」は、2016年JAPAN CHEESE AWARDにて最優秀部門賞、金賞を受賞。セミハードタイプで、臭みが少なく穏やかな味。

半田ファームの「熟成チーズみそ漬け」(下)690円/100g

 農家チーズの草分け的存在の「半田ファーム」。チーズは3種類あり、ウォッシュタイプの「チモシー」、セミハードの「オチャード」、ハードタイプの「ルーサン」で、牧草の名前が付けられている。こちらは3ヶ月熟成させたセミハードタイプの「オチャード」のグリーンチーズに、なんと、お味噌漬けの老舗「たむらや」とコラボして、味噌に半年間漬け込みながら熟成させたもの。味噌とチーズのコクの層のような深さと、ねっとりした柔らかさが特徴。日本酒にも合うが、白いご飯とも相性よく、おにぎりの具に、お茶漬けのトッピングにも◎。

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●焼酎に合うチーズ

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米村牧場チーズ工房プラッツの「プラッツ12カ月」(1,280円/100g)

 北海道江別市にある米村牧場の「チーズ工房プラッツ」は、毎朝絞る約200Lの牛乳からチーズを作り、作業の大半は手仕事のいわゆる農家製手作りチーズ。作られているのはゴーダタイプのセミハードで、熟成期間により6ヶ月、12ヶ月、20ヶ月熟成の種類がある。写真は、12ヶ月熟成のもので、チーズ特有の甘みと旨味が強い。