チーズコンシェルジュに聞いた「北海道チーズ」の魅力とお酒の最強ペアリング

チーズコンシェルジュに聞いた「北海道チーズ」の魅力とお酒の最高なペアリング

食楽web

昨今、北海道チーズが話題だ。東京・清住白河の北海道チーズ専門店「チーズのこえ」のチーズコンシェルジュ・今野徹さんに、北海道産チーズの魅力と味わい方についてお話を伺った。

北海道チーズは国際評価急上昇中

 チーズといえば、海外産の熟成チーズに注目が集まりがちだが、実は今、日本のチーズの世界的評価が高まっているのをご存知だろうか? 2015年の国際コンテストに出品した日本のチーズ工房の半数以上が受賞に輝き、話題になった。チーズコンシェルジュの今野さん曰く、その背景には、ここ数年、北海道内の各エリアに小さなチーズ工房が急増し、情熱を持ってチーズを造っている若い世代が増えてきたことにあるという。

 酪農王国と呼ばれる北海道だが、意外にも個人のチーズ工房が誕生したのは約40年前。

 「先駆者たちがチーズ造りの技術や理論を伝え、今、次の世代の若者たちがチャレンジ精神を持って自分たちのチーズ造りに励んでいるのです」(今野さん)

 そもそも日本のチーズの歴史は浅く、つい最近まで外国の味や品質を目標に試行錯誤してきたそうなのだが、ここ数年、大きな変化が出ているという。ご存知のように、もともと日本は“ダシ”の文化。ダシの風味に合わせるための味噌や醤油などの発酵食品の技術が発展してきたが、同じ発酵食品であるチーズも、日本人の舌に合う独自のチーズを作ろうという動きが出てきているというのだ。

「ですから、輸入モノのお酒だけでなく、日本酒や焼酎、国産ワインやビールなど日本のお酒にピタリと合うチーズが増えてきたんですね」

 これまで、東京で北海道チーズは限られたものしか手に入らなかったが、北海道チーズの専門店である「チーズのこえ」では、道内のさまざまなエリアの30工房、約300種類のチーズを販売している。そこで、今回は、各種のお酒とぴったりな北海道チーズを工房と共に紹介してもらった。